Record China 2019年7月11日(木) 14時40分
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10日、観察者網は、中国のSF小説「三体」が、日本で大人気となっていると伝えた。資料写真。
2019年7月10日、観察者網は、中国のSF小説「三体」の日本語版が、日本で大人気となっていると伝えた。
記事は、劉慈欣(リウ・ツーシン)氏のSF小説「三体」を翻訳した大森望氏によると、7月4日に日本で発売が開始された「三体」は、その日のうちに日本のアマゾンの文芸作品カテゴリーで1位になったと紹介。初刷1万冊はすぐに売り切れ、発売日当日に3刷まで増刷したが、2日目には再び完売。さらに増刷を繰り返し、10日の時点で第10刷決定となり、累計印刷数は8万6000冊に達したと伝えた。
この爆発的な人気に、出版元の早川書房は自信を深めたと記事は紹介。早川書房営業部はツイッターで、全国紙や各種雑誌への広告が決まったことを伝え、書店は「売れない」と心配する必要ないと投稿したという。また、書店では「現代中国最大の衝撃作、ついに日本上陸」との広告が貼りだされていることも伝えた。
また、「三体」はその販売数だけでなく、内容も高い評価を得ていると記事は紹介。試読会ではゲームデザイナーの小島秀夫氏や、作家の東浩紀氏、映画監督の入江悠氏などから、極めて高い評価を得ており、帯には各種の推薦の言葉が並んでいると伝えた。
早川書房の編集者である山口晶氏が中国メディアへ語ったところによると、中国のSF小説は日本と比べ、より物理学、化学、生物学、天文学、心理学、医学などの科学を基礎とした「ハードSF」なのだという。そして、中国のSFには「強大な想像力、急速に成長する経済と科学への心配、未来に対する漠然とした恐れ」という特徴があると紹介した。(翻訳・編集/山中)
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