中国は5Gで本当に米国をリードしているのか、多くの人は信じていない―中国メディア

Record China    2019年7月12日(金) 16時20分

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10日、観察者網は「中国の5Gは本当に米国をリードしているのか」とする文章を掲載した。

2019年7月10日、中国メディアの観察者網は「中国の5Gは本当に米国をリードしているのか」とするコラム記事を掲載した。著者は浙江伝媒(伝播メディア)学院ネットワーク・社会研究院の方興東(ファン・シンドン)院長。

方氏はまず「近ごろ、多くの人が『中国は5Gの分野で本当に米国をリードしているのか』という疑問を持ち始めている。みんな期待をしつつ、なかなか信じられないでいるのだ」とした。

その上で、「5Gは単一技術からなるものではなく、さまざまな技術が集積した複合体であり、各国・地域がそれぞれ異なる分野で優位性を持っている」と説明。「米国は半導体チップや端末操作システムで抜きんでており、欧州は通信技術発祥の地としてその強みを今も保っている。中国はファーウェイZTEが設備面で、中国移動などの3大キャリアがインフラ建設面で世界をリードしている」とした。

そして、さまざまな分野の技術や要素を総合すると「5G分野において中国のリーダーとしての優位性がすでに見えている」との見解を示し、「世界各地のシンクタンクや研究機関が、5Gに関する報告を発表する中でさまざまな角度から中国が世界をリードしていると認識している」と紹介した。

一方で方氏は「5Gの波は起こったばかりであり、今のリードも長距離走のスタート直後にすぎない」と指摘。「広範な科学技術分野の中で5G分野はほんの一部にすぎず、それ以外の大多数の分野では中国が依然として模倣と追随の段階にあることから、われわれが自慢できる時期はまだまだ遠いのだ」と論じている。

また、「米国はハイテク分野全体において半世紀にわたり世界をリードし続け、現在も高い実力を保っている」としたうえで、「中国の科学技術の発展も米国の技術による恩恵を受けたことは疑いようがない」と説明。「現在中国はまだ一部の分野でリードを奪ったにすぎず、それが世界制覇を称する理由にはならない」とした。

方氏は最後に、「われわれは最大限の謙虚さと努力を保ち、より開かれた未来に積極的に向き合うべきだ」と訴えた。(翻訳・編集/川尻

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