Record China 2019年10月8日(火) 23時20分
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6日、韓国・KBSは「韓国軍の次世代無線機に内蔵されるバッテリーが酷寒に耐えきれない」と報じた。写真は南北境界・板門店。
2019年10月6日、韓国・KBSは「韓国軍の次世代無線機に内蔵されるバッテリーが酷寒に耐えきれない」と報じた。
報道によると、この無線機は防衛事業庁傘下の国防科学研究所(ADD)が主導して開発した。次世代軍用無線機として2007年に開発が始まり、来年から生産が開始され軍で使用されるという。
この無線機は、極めて厳しい寒さの中での訓練を考慮した合同参謀本部の「作戦運用性能規定」に基づき、氷点下32度まで耐えられるように開発された。しかし、共に開発されたバッテリーは氷点下20度までしか耐えられず、氷点下20度以下になるとバッテリーが放電し、無線機が使えなくなる可能性があるという。
ところが、問題のバッテリーを搭載した無線機は、昨年5月の陸軍の運用試験評価で適合判定を受けた。その理由は、リチウムポリマー素材の2次電池である該当バッテリーに対する「作戦運用性能規定」がないためだという。
しかし、軍需品の品質管理を行う国防技術品質院は「バッテリーが温度の要求条件を満たしておらず、性能立証試験もろくに行われていない」とし、防衛事業庁に改善を要求した。事実上の不合格判定にあたるという。
これについて国防委員会所属の金炳基(キム・ビョンギ)議員は「(軍が)最も重要な性能を実際に試験せずにADDが提出した文章のみを基に合格処理をしたことが原因で、このような問題が繰り返し発生している」と指摘したという。
防衛事業庁は国防技術品質院から指摘を受けてからも改善を行わずに事業を進めてきたが、KBSの取材が始まると問題を認めバッテリーの規格改善に取り組むと明かしたという。
これを受け、韓国のネット上では「以前よりも性能が良くない製品を採用したってことは何か不正があったのだろう」「改善もせず(事業を)進めてきたなんて怪しい」「ADDに問題があるのではないか」「防衛事業庁の監査や捜査を依頼しなきゃ。取材を受けて認めたってことは取材を受けなかったら?」など防衛事業庁やADDの不正を疑う声が上がっている。
一方で「氷点下20度以下を耐えられるバッテリーなんてあるの?」「低温で性能効率が落ちるのは改善できないと思う」などと懸念するコメントも見られた。(翻訳・編集/長居)
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