人民網日本語版 2019年7月16日(火) 14時0分
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「他は適当でもいいけど、結婚だけは適当にできるもんじゃない」というのは、都市に住む独身の若者がしばしば漏らす言葉だ。
「他は適当でもいいけど、結婚だけは適当にできるもんじゃない」というのは、都市に住む独身の若者がしばしば漏らす言葉だ。国家統計局と民政部(省)の統計データによると、2018年全国の婚姻率はわずか7.2‰、ここ約10年で最低記録を更新した。経済が発達している地域ほど婚姻率はより低く、2018年に全国で婚姻率が最低だった上海は4.4‰、浙江が5.9‰でその後に続き、広東、北京、天津の各地もいずれも婚姻率が極めて低かった。中国青年報が伝えた。
若者の恋愛・結婚をめぐる問題は、常に現実を反映している。構造面からみると、若者の男女比がアンバランスであることは、一種のどうしようもない客観的原因といえる。このほか、社会全体において、伸び続ける教育年数、高いままの住宅価格、激化する職場での競争、高まる若者世代の「孤立」傾向などの原因も、若者が結婚にいたるまでの「障害物」となっている。「男女ともに年ごろになったら結婚すべき」という伝統的な結婚観は、新たな壁に直面しており、若者は、集団性を帯びた焦りを担わざるを得なくなり、このような気持ちが積もるほど、若者たちは、「どうにもならない」という困惑を抱えるようになる。都市の公園で自発的に「お見合いコーナー」を立ち上げた親たちは、かえって、子供たちのネガティブな感情に「さらなる攻撃」をかけることになってしまっている。
現実に目を向けると、若者の結婚は様々な原因から制約を受けている。もちろん、そこには誰もが知っている原因である高い住宅価格や仕事における大きなプレッシャー、高い生活費などが存在する。とくに、一線都市ではこの傾向が顕著にみられる。一方、問題は無限に続く悪循環ループにある訳ではない。数年前、二・三線都市が展開した若い人材を対象とした「人材獲得合戦」が、明らかな証拠といえる。多くの都市は、優秀な若者が定住するために便利な戸籍取得政策や住宅補助などの「魅力的な条件」を提示し、沸々と湧き立つ発展エネルギーを都市に取り入れた。同時に、若者の恋愛・結婚のために背中を押す役割も果たした。
若者の恋愛・結婚は、感情が開花し、実を結んだ結果であり、さらに言えば民族の子々孫々までの繁栄も意味している。中国共産党中央委員会と国務院は2017年「中・長期青年発展計画(2016―2025年)」(以下、計画)を発表した。これは、新中国成立以来初めてとなる青年発展計画だった。「計画」には、恋愛・結婚分野における具体的な発展目標とターゲットを絞った発展措置が明確に打ち出されており、現代の若者が普遍的に抱いている関心事に対応するものだった。青年団が計画・開催する懇親会は、数年前からどんどん増え続けており、多くの若者が、交際範囲が狭いという障害を打ち破ることができるようになり、幸せが自分の身におとずれるチャンスが増えた。
結婚・恋愛に対する若者の焦りを緩和するためには、より多くの善意が必要とされる。共通認識があって、そして行動も起こさなければならない。恋愛・結婚という人生における素晴らしい出来事は、まるで「一つの雲がもう一つの雲の近づくように、一つの魂がもう一つの魂を突き動かすようなもの」だと例えられており、「天の時・地の利・人の和」に左右されるところが大きい。確かに、「天の時・地の利・人の和」が揃って初めて運命の人と巡り合えることは、この世で最も素晴らしいことかもしれない。しかし日々の暮らしにはさらに多くの現実的な表現スタイルも存在するのであり、私たちはこうした表現スタイルを排斥するのではなく、回避するのでもなく、より多くの善意で包み込むことができれば、幸福は遠くない将来にきっと訪れることだろう。(編集KM)
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