そして、中国での日本のアニメ作品の上映状況について、「15年に『STAND BY ME ドラえもん』が中国市場で大成功を収めたことを受け、日本の映画業界と中国の映画会社は日本のアニメ作品の配給に熱を入れ始めた。16年には中国で公開された9本の日本のアニメ作品のうち、4本の興行成績が1億元(約15億7127万円)を突破した。『君の名は。』は中国で5億7700万元(約90億6620万円)の売上を記録し、日本のアニメ作品として最高の興行収入を記録した。その後の2年間は多少下火になったものの、今年は『千と千尋の神隠し』の劇場公開を受けて、日本のアニメ作品は本数と売上ともに回復している」と説明した。
具体的に、「『君の名は。』はファンタジー的な恋愛ストーリーに加えてその作画スタイルもヒットのカギとなったし、物語に散りばめられた日本的な美学も観客の胸を打った。宮崎監督のヒット作である『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』にしても、多くの観客が映画を通して『自分探し』をするためにわざわざ映画館に足を運んでいるということが分かる。『STAND BY ME ドラえもん』が中国で大成功を収めたのも、映画のストーリーが観客らに幼少時代を思い出させたからである」と指摘。「日本のアニメ作品では『心』こそがその最大の魅力となっており、それは同時に中国市場でハリウッドアニメと対抗するにあって最強の『切り札』でもある」と結んだ。(翻訳・編集/岩谷)
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