Record China 2019年7月24日(水) 7時10分
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中国メディアの観察者網は23日、「参院選が望み通りに、安倍首相は韓国を見逃すのか」と題する記事を掲載した。資料写真。
中国メディアの観察者網は23日、「参院選が望み通りに、安倍首相は韓国を見逃すのか」と題する記事を掲載した。著者は中国国際問題研究院発展途上国研究所の姚錦祥(ヤオ・ジンシアン)助研究員。
姚氏は21日の参院選について、「令和初の国政選挙ということで注目を集めたが、結果に意外さはなかった。連立与党が議席をわずかに減らしながらも過半数(141議席)を確保。依然として自民党と“安倍一強”の政治状況は変わることはなかった」と述べた。また、「“安定政治”が国民の人気を勝ち得た」「野党分断がさらに進む」「3分の2には達しなかったが改憲勢力は依然として有望」などと解説する一方、今後の日韓関係についても展望した。
姚氏は「各政党の“対韓政策”も今回の選挙の焦点となった。国民の対韓感情を動かすことも、自民党の重要な選挙戦略の一つだった」とし、「実際、野党各党は多かれ少なかれ政府の対韓貿易報復措置に対して批判的な姿勢を示した。その主な論点は、『日韓の政治的な紛争を貿易という手段で解決すべきではない』というもので、自由貿易を提唱する日本のイメージを傷つけるばかりでなく、危険な民族主義の風潮をあおることになるとの懸念を訴えた。このため、野党には『親韓』のレッテルが貼られ、選挙戦で批判の矛先が向けられた」と論じた。
一方で、「選挙が終わった今、安倍首相は頑なに対韓経済制裁を維持し続ける意義はない」とも指摘。「日本の国際的なイメージを損なうばかりか、日本企業や東アジアのサプライチェーンにも影響を及ぼすことになる」とし、「日本は徐々に韓国に対する対抗政策を捨て、現実主義的な外交に回帰するだろう」と述べた。
姚氏はその背景として、「韓国経済は短期間に比較的大きなダメージを受け、すでに韓国を“しかる”という目的は達した」「米国がすでに日韓の貿易紛争の仲介に当たることを表明しており、日本は軟化するしかない」「日韓関係の悪化により日朝関係も悪化しており、拉致問題解決のための日朝会談を早期に実現するため、韓国との緊張関係を緩和する必要がある」という3点を挙げ、「日韓対立のトーンは徐々に下がり、安定した経済、軍事面での協力が戻ってくると予想できる」とした。(翻訳・編集/北田)
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