2019年7月23日、韓国・光州で行われた世界水泳男子200メートル自由形の表彰式で、英国選手が中国の孫楊（スン・ヤン）との記念撮影を拒否した。中国メディアの観察者網は、男子400メートルの表彰式でもオーストラリアの選手が孫楊との記念撮影を拒否していたことから、「2度にわたり外国選手から非礼な行為を受けた」と報じた。

23日に行われた男子200メートル自由形では、孫が金メダルを獲得した。しかし、表彰式で銅メダルを獲得した英国のダンカン・スコットが表彰台での孫との記念撮影を拒んだ。2日前に行われた男子400メートル自由形で孫が金メダルを獲得した際も、銀メダルを獲得したオーストラリアのマック・ホートンが表彰式で表彰台に上がるのを拒み続ける一幕があった。

2選手が表彰台で孫と並ぶのを拒んだ背景には、孫が昨年ドーピング検査を妨害したという疑惑が報じられたことがあるが、観察者網の記事はこの疑惑については触れていない。

記事によると、孫は表彰式の最中にスコットに対して拳を振りかざすような仕草を見せ、怒りの叫び声をあげた。表彰式を終えて会場を後にする際にはスコットのもとに歩み寄り、「君は敗者で、私が勝者だ」と言い放った。

国際水泳連盟（FINA）は、表彰式にふさわしくない行動をとったとして孫とスコット2人に対してそれぞれ警告を出している。（翻訳・編集/川尻）