人民網日本語版 2019年7月26日(金) 14時50分
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国連食糧農業機関がこのほど発表したスイカに関する統計データが、ネット上で広く拡散されている。世界人口の20%にあたる中国人が、世界のスイカの7割を胃袋に収めているというのだ。
国連食糧農業機関(FAO)がこのほど発表したスイカに関する統計データが、ネット上で広く拡散されている。世界人口の20%にあたる中国人が、世界のスイカの7割を胃袋に収めているというのだ。中国人のスイカを食べるパワーは、どうしてこんなに強大なのだろう?専門家は、「唐三彩の作品にもスイカがすでに登場し、南宋時代中・後期には、江南地域でスイカが広く栽培されていた。『スイカを食べる伝統』には1000年に及ぶ歴史があるため、スイカを食べるという行為についても歴史や科学、芸術の角度から考察することができる」と指摘している。揚子晩報が伝えた。
■スイカを食べる歴史:南宋時代から江南地域に多くの「スイカ好き」が存在
スイカの人気は実際どの程度なのだろう?FAOデータベースの資料によると、2016年、世界のスイカ総生産量は1億1700万トン、生産量トップは中国の7920万トンで、世界総生産量の68.4%を占めた。続く第2位はトルコの390万トン。同年、中国のスイカ輸出量はわずか2万9900トンで、年生産量の1%にも届かなかった。
国家統計局もスイカに関する統計を出している。スイカ1個を5キロとすると、中国人は年間160億個のスイカを食べている計算になる。世界総人口の20%にあたる中国人が、世界で生産されるスイカの70%を胃袋に収めていることになる。
中国人はスイカを食べる量が多いだけでなく、スイカを食べてきた歴史も長い。南京農業大学の李●昇(リー・シンション、●は日へんに斤)准教授は、「1991年、考古学者が西安市の東郊外にある田家湾唐墓から「唐三彩のスイカ」を発見した。これは、少なくとも唐の時代にはスイカが中国に伝わっていたことを証明するものだ。さらに、史料から、南宋初期にスイカの栽培が中原地域と長江流域でだんだんと広まり、南宋中・後期には江南地域で広く栽培されていたことが分っている。元代に入ると、各地の『地方志』に記載されているスイカの品種は50種類を上回った」と説明している。
■スイカをめぐる科学:「見た目」で選ぶのは正解、「ゆがんだ」スイカはおいしくない
現在では、スイカの品質はおしなべて良くなったが、スイカ選びは今もなお「スイカ好き」にとって必修科目となっている。我々が最も良く使う選び方は「叩いてみる」というものだ。江蘇省農業科学院蔬菜研究所の徐錦華(シュー・ジンホア)副研究員は、「ほとんどのスイカは、叩いてみることで食べ頃を判断することができる。正常に熟したスイカは叩くと少し振動するような感じの音がするが、熟していないスイカや熟しすぎたスイカは音がこもっている。叩いてみる以外では、見た目が丸くきれいな形をしているものを選ぶと良い。『ゆがんだスイカ』は、中に硬い芯が残っていて食感が良くない。スイカのヘタは、くるくると巻いていれば大体甘いスイカと思ってよいだろう」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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