円明園の植物が市民に荒らされる、端午節に必要な野草を求めて―北京市

Record China    2013年6月12日(水) 13時53分

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11日、端午の節句(端午節)に必要な野草を調達するため、円明園の広大な敷地内に植えられているヨモギやアシ、菖蒲(ショウブ)などを、北京市民が無断で持ち去っているという。写真は、端午の節句に中国の街頭で売られる野生の薬草の束。

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2013年6月11日、中国・北京市郊外にある清朝の離宮・円明園の広大な敷地内に植えられているヨモギやアシ、菖蒲(ショウブ)などの植物が、心ない市民によって持ち去られているという。北京青年報(電子版)が伝えた。

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今年の端午節(端午の節句)は6月12日。中国では端午の節句にチマキ(粽)を作って食べ、邪気払いにヨモギや菖蒲の葉を飾る。10日早朝、円明園には野草を求めてやって来た北京市民の姿があちこちで目撃された。さらに、マイクロブログ・微博に投稿された「我が家の食卓」と題した写真には、円明園で集めてきたチマキの皮やヨモギ、菖蒲などが写っていた。

同じく円明園からチマキを包むアシの葉を持ち帰ったユーザーは「ちょっと摘んだぐらい、どうってことないでしょ?」と発言。同紙記者が現地を取材中にも、円明園の湖に面した山の中腹で野草を取っている観光客グループを目撃した。

同園管理所の責任者は「円明園はあまりにも広い」とため息をつく。管理所の巡回車は数時間に1周しか回れず、その際に異常は発見されないという。同園内の植物を観光客が無断で採集することは、生態系や環境の破壊につながる。このような行為を見かけた観光客は、これを注意すると同時に管理所に通報するよう呼びかけている。(翻訳・編集/本郷)

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