保護指定の建築物が取り壊しに、開発業者の暴挙?政府の黙認?「いずれにしても説明を」―広東省広州市

Record China    2013年6月14日(金) 21時32分

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13日、中国・広東省広州市にある民国時代に建てられた歴史的建築物が、市政府から取り壊し中止の指示があったにもかかわらず、今月10〜11日の未明にかけその一部が取り壊されたことが明らかになった。

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2013年6月13日、中国・広東省広州市にある民国時代に建てられた歴史的建築物が、市政府から取り壊し中止の指示があったにもかかわらず、今月10〜11日の未明にかけその一部が取り壊されたことが明らかになった。羊城晩報が伝えた。

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取り壊しに遭ったのは、金陵台と妙高台の一部。金陵台は長さ60mほどの路地で、1946年に香港の商人が建造した。路地の名前に「台」が使われているのは、香港の特徴。同建築物は、地元の専門家や情報サイトの訴えを受け、当局が2012年に保護を決定。

建築物がある地区の責任者は「金陵台と妙高台は昨年市政府から保護するよう指示された。市政府の方針に変更があったのか詳しくは分かっていない。現在関連部門に確認をしている」と話している。

専門家によると、金陵台には船の形をした建築物があり、沿海都市である広州市の特色をよく表している。現在同市では同様の建築物は極めて少ない。さらに、「近年広州市では民国時代の建築物が大量に取り壊されている。広州市の歴史的文化が徐々に失われているように感じる。我々は広州市を歴史的文化が漂う都市にすると提唱しているが、これだけの歴史的建築物が取り壊されたら歴史などあるわけがない!」と述べた。

同建築物の保護を訴えた関係者も一様に落胆している。保護に携わった広州市の地元情報サイト責任者は、「少し前にも文化部門の友人と金陵台の今後の発展について意見を交わしたばかりだったのに、なぜ取り壊されたのか。開発業者の暴挙か当局の黙認か、いずれにしても説明が必要だ」と心境を語っている。(翻訳・編集/内山)

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