オリンピックユニフォームよ、どこへ行く?=加熱するデザイン論争

Record China    2007年4月17日(火) 15時54分

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オリンピックの選手ユニフォームについて、さまざまな議論を引き起こしている。古典的デザインに回帰するか、現代風で行くのか。昨年上海で開催されたA1ワールドカップでは、漢代の服装を再現した集団が登場、賛否両論を呼んだ。

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オリンピックの選手ユニフォームについて、3月にデザイン討論会が開かれて以来、さまざまな議論を引き起こしている。古典的デザインに回帰するか、現代風で行くのか、が焦点なのだが、この古典的デザインが中国人にとっての悩みどころなのだ。

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5000年の歴史を持つ中国、いつの時代に戻れば自分たちのアイデンティティーを確認できるのかという、どう見ても答えが出なさそうなところで堂々巡りをしている。たとえば昨年上海で開催されたA1ワールドカップでは、漢代の服装を再現した集団が登場、新旧の対象を面白いと見るか、場違いと見るかで議論は分かれた。では唐装と呼ばれる、チャイナカラーに結びボタンのデザインは?というと、漢民族が異民族に征服された清代の流行だから反対、との声が上がる。話が民族問題に発展するとさらに厄介で、漢民族以外に50以上もある多民族国家、収拾がつかなくなるのは目に見えている。いっそ人民服にすればいいではないか、とまじめとも不真面目ともつかない意見さえ飛び出している。

ユニフォームひとつ決めるにしても、歴史が長く人口が多い中国では意見の集約に一苦労。もしかしたら、ジーンズにTシャツが今の中国で一番多くの人たちからすんなり賛同が得られるユニフォームかもしれない。(翻訳編集・WF)

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