<中国気になる話>“長過ぎた好況期”を終え中国経済は低成長の時代へ―米投資銀行

Record China    2013年6月19日(水) 8時40分

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14日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、米投資銀行ゴールドマン・サックス・グループが、中国経済の急減速を予想するレポートを発表したことを取り上げた。資料写真。

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2013年6月14日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、米投資銀行ゴールドマン・サックス・グループが、中国経済の急減速を予想するレポートを発表したことを取り上げた。

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13日付米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ゴールドマン・サックス・グループは10日、中国経済に関するリポートを発表した。輸出入や発電量、PMIなどここのところ中国経済の先行きを示すデータは成長減速を示唆しているが、リポートによると中国の景気減速は長期的なものになるという。

過去10年間、中国経済の成長は主に投資が主導してきた。国内総生産(GDP)に占める投資の比率は2012年時点で47%、大躍進当時を上回る高水準に達している。その副作用は大きく、生産能力過剰と浪費が深刻化している。

中国経済の周期は主に投資の動向によって決定される。好況時には投資が急ピッチで伸び、不況時に生産能力過剰が淘汰される。だが中国は現在、10年以上にわたりハイペースでの成長を続けている。これは従来の周期では説明できない長い好況だ。

リポートによると、本来ならば2008年前後に中国経済は調整期を迎えるはずだったが、折り悪く世界金融危機と遭遇してしまった。その対策として大規模な景気刺激策が導入され、周期が中断されてしまったとみている。

今後、長過ぎた好況期の調整が必要となるが、例えばGDPに占める投資の比率を2020年時点で40%にまで減少させる場合、2014年から2020年までの平均成長率は5.7%にまで落ち込む。これは国際通貨基金(IMF)などの予想を大きく下回る水準となる。(筆者:高口康太)

■中国在住経験を持つ翻訳者・高口康太氏は、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。

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