世界スパコンランキング、日米中が三つ巴に―中国メディア

Record China    2013年6月18日(火) 19時30分

拡大

17日、中国製スパコンの計算速度が2年半ぶりに世界一に返り咲いた。

(1 / 3 枚)

2013年6月18日、中国製スパコンの計算速度が2年半ぶりに世界一に返り咲いた。スーパーコンピューターの性能を比べる専門家のプロジェクト「TOP500」は17日、最新の世界スパコンランキングTOP500を発表した。中国人民解放軍国防科学技術大学が開発した「天河2号」が、33.86PFlopsの計算速度で、世界最速のスパコンになった。

その他の写真

米エネルギー省の研究機関であるオークリッジ国立研究所が開発した「タイタン」は、17.59PFlopsの計算速度で、前回の首位から2位に順位を落とした。専門家は、「天河2号の計算速度は2位の2倍弱に達するため、中国は首位を1年以上キープする可能性がある。今後は中米日の3カ国のコンピュータが世界最速のスパコンの座を交代で占めるようになるだろう」と分析した。

同日発表されたランキングでは、米ローレンス・リバモア国立研究所の「セコイア」、理化学研究所の「京」、米アルゴンヌ国立研究所の「ミラ」が、3−5位を占めた。中国の「天河1号」は2010年に首位になったが、今回は10位にランクダウンした。

米国は現在、世界TOP500のスパコンの過半数を占めており、圧倒的な優位を示している。中国からは65のスパコンが入選しており、昨年11月の72からやや減少したが、依然として2位をキープしている。以下、日本は30で3位、英国は29で4位、フランスは23で5位、ドイツは19で6位となった。

専門家は今後新たなスパコン競争が行われると予想する。天河1号は2010年11月に首位になったが、半年後に日本の京にその座を明け渡した。その後、米国のセコイアとタイタンが首位を争奪し合った。中国科学院計算機ネットワーク情報センタースパコンセンターの遅学斌(チー・シュエビン)主任は、「天河2号の首位は一時的なもので、他国も投資を拡大し、すぐにより高速なシステムが登場するだろう」と予想した。イリノイ工科大学コンピュータ学部主任の孫賢和(スン・シエンホー)教授は、「日本の科学者は高性能計算会議で、天河2号を上回るコンピュータを作ると表明した」と述べた。

「TOP500」は1993年より毎年2回にわたり、この世界で最も権威あるスパコンランキングを発表している。同ランキングはLinpackと呼ばれる実測速度を基準とし、全世界のスパコンの格付けを行っている。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携