2019年8月7日、中国のニュースサイトの観察者網は、「危機をチャンスに！文在寅（ムン・ジェイン）大統領が国産部品の競争力引き上げを求める」とする記事を掲載した。

記事は、文大統領が同日、京畿道金浦市のロボット減速機などを手掛ける部品メーカー、エスビービーテックを訪れたことについて伝えた韓国・聯合ニュースの記事を紹介した。

それによると、聯合ニュースは「日本が対韓輸出規制を強化して以降、文大統領が企業を視察するのは初めて」とした上で、「韓国政府は先ごろ、日本による輸出規制強化への対策の一つとして部品、素材、装備（装置や設備）分野を集中的に育成する方針を示した」「文大統領は同社の社員らとの懇談会で、小規模ながらも技術力のある企業にとって、日本の輸出規制は逆に飛躍のチャンスになり得るとし、日本に勝てるという自信を持って努力してほしいと求めたという」などと伝えた。

聯合ニュースはまた、「韓国大統領府によると、同社はこれまでほぼ日本からの輸入に頼っていたロボット用ハーモニック減速機の技術を韓国で初めて開発したという」「大統領府の関係者によると、日本が輸出管理の優遇対象国からの韓国除外を決め、1100を超える品目のうちどの品目の輸出を止めるか分からないが、政府は輸出規制の対象になる品目について早期に大規模な国内量産が可能になるよう、多方面への支援を行う方針だ」などとも伝えているという。（翻訳・編集/柳川）