日本のイージス艦「はぐろ」は中国の駆逐艦に見劣り?中国軍事専門家の見方を中国メディアが「盲目的な自己満足」とバッサリ

Record China    2019年8月10日(土) 12時20分

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7日、新浪軍事は、日本の新たなイージス艦が中国の最新駆逐艦に及ばないという見方は「盲目的な自己満足」に陥る可能性があると指摘する文章を掲載した。資料写真。

2019年8月7日、新浪軍事は、日本の新たなイージス艦が中国の最新駆逐艦に及ばないという見方は「盲目的な自己満足」に陥る可能性があると指摘する文章を掲載した。

7月17日に進水した日本の最新イージス艦「はぐろ」について先日、中国の著名軍事専門家・張召忠(ジャン・ジャオジョン)氏が「中国の055型駆逐艦の前では見劣りする」と評するとともに、後続艦の055A型駆逐艦が米国の最新ミサイル駆逐艦アーレイ・バーク級フライトIIIをもしのぐと主張した。しかし記事は、「これらはあくまで未来の話だ」とした上で、中国が駆逐艦の開発に当たって日本や米国に追い付く必要がある3つの分野を挙げている。

まずは、ガスと電力によるハイブリッド推進機関(COGLAG)を挙げた。「米国の技術支援を得ている日本は艦船用エンジンで非常に先進的な技術力を持っている」とし、「こんごう」や「あたご」に採用された従来の複数ガスタービンエンジン動力システム(COGAG)とは異なり、両艦よりもはるかに排水量が大きい「はぐろ」には新世代のCOGLAGが配備されたと説明。これに対して中国はCOGAG方式に入ったばかりであり、電力推進の実現にはさらなる努力が必要だと伝えた。

次に挙げたのは、対ミサイル能力と防空能力だ。「まや」型イージス艦の1、2番艦である「まや」と「はぐろ」には、SM3迎撃ミサイルなど米国の最新艦船発射型ミサイルが集約されているとし、中国を含む他国を10~20年はリードしていると解説した。

そして3つ目は、作戦指揮システムに言及。「まや」型駆逐艦の目に見えない優位性は作戦指揮システムにあるとし、米国のイージス・ベースライン9システムに相当する「J7」基本システムが搭載されるほか、高度統合戦闘指揮所(AICIC)が多機能なコントロール台、オープンのソフトウエアの融合を実現し、戦術体制の制御に加え、操縦、工事、ナビゲーション、損害のコントロール、消火、通信などさまざまな機能も操作可能であるうえ、船の上部に備え付けられたカメラで船の周囲の状況を常にモニタリングすることができると紹介している。

記事は「まや」型は艦体設計こそやや時代遅れであるものの、各種システムの先進性は否定的できないと評価。「これらの分野で存在する技術の差について、一歩ずつ追いついて行かなければならない。盲目的な自己満足は禁物だ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻

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