韓国の朴槿恵大統領が訪中、3大焦点に注目―中国メディア

Record China    2013年6月28日(金) 18時10分

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27日、韓国の朴槿恵大統領は北京に到着し、4日間にわたる中国の公式訪問を開始した。就任後初の訪中で、北京のほか、西安を訪問する。写真は朴槿恵大統領。

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2013年6月27日、韓国初の女性大統領、朴槿恵(パク・クネ)大統領は北京に到着し、4日間にわたる中国の公式訪問を開始した。就任後初の訪中で、北京のほか、西安を訪問する。新京報が伝えた。

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■演説の一部を中国語で

中国外交部(外務省)の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は26日、「習近平(シー・ジンピン)国家主席の招待で、韓国の朴槿恵大統領が27日から30日まで中国を公式訪問する。習主席、李克強(リー・カーチアン)首相、張徳江(ジャン・ダージアン)委員長と会談するほか、西安も訪問する」と発表した。

韓国メディアによると、韓国の朱鉄基・大統領府外交安保首席秘書官は25日の記者会見で「朴槿恵大統領は今回の訪中を『心信之旅』と定めた。『誠実な意思疎通と相互信頼強化の旅』という意味だ。朴大統領は今回の訪中を通じて、習主席ら中国指導者との相互信頼を強化し、中韓戦略的協力パートナーシップを深化することを希望している」と述べた。

朴槿恵大統領は訪中時に演説の一部に中国語を使用するという。

■西安訪問の「3つの理由」

韓国メディアによると、朴槿恵大統領は西安に1泊2日滞在し、現地韓国企業の視察、遺跡の見学などを行う。韓国大統領の西安訪問は初だ。

韓国メディアによると、西安訪問には3つの理由がある。第1に、中国文化への敬意を表するため。第2に、西安が最近、中韓経済交流の重点都市となっているため。第3に、習主席がかつて知識青年として陝西省(せんせいしょう)に滞在したことから、「西安訪問を決めたのは、習主席との個人的な友情と信頼を深めるためでもある」。

韓国メディアによると、今回の訪中には尹炳世(ユン・ビョンセ)外相、尹相直産業相、趙太庸外務省朝鮮半島平和交渉本部長ら政府関係者10人が同行。さらに鄭夢九現代自動車グループ会長、具本茂LGグループ会長、辛東彬ロッテグループ会長、玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代グループ会長ら71人の経済使節団が同行する。これは先月の訪米時の51人、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領、李明博(イ・ミョンバク)前大統領訪中時の36人を上回る規模だ。

韓国の最新世論調査によると、韓国人の7割以上が朴槿恵大統領の訪中に期待し、85.1%が中韓関係の将来を肯定的に見ている。

■3大焦点

(1)朝鮮半島の核問題で広範な共通認識

中国外交部の華報道官は26日、「朴槿恵大統領の訪中時に双方の指導者は中韓関係および朝鮮半島問題など関心を共有する国際・地域問題について意見交換する」と述べた。中国共産党中央党校国際戦略研究所の張●瑰(ジャン・リエングイ、●は王に連)教授は「朝鮮半島の非核化の面で、中韓は広範な共通認識にいたる見通しで、今後さらに協力が増えるだろう」と指摘した。

(2)経済協力、FTAに注目

朴大統領の訪中では経済が大きなテーマとなる。1992年の国交樹立時、両国の貿易額はわずか50億ドル(約4930億円)余りだったが、2012年には過去最高の2500億ドル(約24兆6500億円)余りを記録した。朝鮮日報は「中韓両国が今回の訪問を通じて、中韓自由貿易協定(FTA)の推進において今年意義ある成果を確保できるかが注目される」と分析した。

(3)人的・文化交流、韓服を着て訪中

朴槿恵大統領は訪中時に韓服(チマチョゴリ)を着て、「韓国の美」をアピールするという。中韓両国の人的往来は2012年に延べ720万人に達した。現在、中国には約6万2000人の韓国人留学生、韓国には約6万5000人の中国人留学生がおり、いずれも外国人留学生中最多だ。世界初の孔子学院は2004年に韓国に設立された。韓国には現在孔子学院が19校、孔子課堂が4校ある。概算統計によると、韓国の中国語学習者はすでに50万人を超えている。(提供/人民網日本語版・翻訳/ NA・編集/武藤)

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