中国・人民日報系の海外ニュースサイト「海外網」は20日付で、訪中した河野太郎外相が中国の風景動画などをツイッターに投稿したと紹介した。日本のネットユーザーから多くの「いいね」を集め、称賛のコメントも相次いでいるなどとした。海外網が河野外相のツイートを直接称賛したわけではないが、好意的な紹介と読める記事だ。

河野外相は21日の日中韓外相会議に出席するため、20日に現地入りした。外相会議の開催場所について、動画とともに「北京郊外の古北水鎮という、上海付近の水郷の街を一から再現したディズニーランドのような所」とツイートした。

海外網は、河野外相が北京近郊のよい風景を映像化したと紹介、さらに、投稿してから1時間足らずで1万人以上が視聴し、日本のネットユーザーが「素晴らしい景色ですね！ 機会があれば行ってみたい！」「きれいですね」「外相会議がんばれ！」などとコメントを次々に寄せていることにも触れた。

記事はさらに、河野外相は今年4月に訪中した際にも、商店を巡ったり火鍋（鍋料理）を食べたりする様子など、訪中時にはこれまでもツイートを繰り返してきたと紹介した。

どこの国でも、自国のよい部分が海外で紹介されればうれしいものだ。中国人にはそういった傾向がとりわけ強いと言ってよい。また、政治家のような要人が庶民的な振る舞いをすれば、一般的には好感度が増す。海外網が河野外相の投稿を直接に称賛したわけではないが、中国人読者が納得し喜ぶ話題を提供したことは、河野外相に好意的な記事を掲載したと理解してよい。（翻訳・編集/如月隼人）