<レコチャ広場>豪首相との対話、日中軋轢でどちら側に?―中国

Record China    2013年7月2日(火) 6時50分

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28日、中国の外交問題研究家・王衝氏は中国のブログサイトに「ケビン・ラッドとの対話、日中の軋轢でどちら側に立つのか」とする記事を掲載した。写真は12年9月、上海を訪問したラッド首相。

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2013年6月28日、中国の外交問題研究家・王衝(ワン・チョン)氏は中国のブログサイトに「ケビン・ラッドとの対話、日中の軋轢でどちら側に立つのか」とする記事を掲載した。以下はその内容。

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豪ケビン・ラッド首相は中国語に堪能で、「陸克文」という別名を持つほどの中国通でもある。2012年8月に主要ブロガーによる豪州訪問が行われ、私もこれに参加し、座談会でラッド首相に対面した。その際、中国メディアの友人がラッド首相に「もし日中間で尖閣問題が拡大して小規模な戦争状態になった場合、豪州はどちら側につくのか」と質問したが、ラッド首相の回答が興味深かった。

ラッド首相は「各国の人々は皆戦争が良くない、争い事は好ましくないということをよく理解すべきだ」とし、第二次大戦で軍人となり対日戦争に加わっていた父親を例に挙げた。幼い頃のラッド首相に父親は戦争で友人を亡くしたことや、大戦での教訓、南京での事件などを語り、「争いは最も良くないことだ。人々、家庭、子どもや経済が戦争の結果どうなったか次の世代が忘れてしまうのではないかと心配している」と話した。

ラッド首相は「もし愛国心からある国と戦争すべきだとたきつけるようなら、それは健全ではないし、災難でもある」、「愛国心は良いものだと誰もが言うが、愛国主義はおそらく悪い結果しかもたらさない。19世紀の歴史を見ればそれは明らかで、無制限な愛国主義は災難でしかない」と語り、私はそれがとりわけ印象に残った。

ラッド首相との座談会が終わって中国に帰国してからも「無制限な愛国主義は災難」という言葉が頭から離れず、日本政府の尖閣諸島国有化が明らかになったことで中国国内で反日デモが起こり、破壊・略奪行為が少なからず起きた際にもラッド首相の言葉が想起された。(翻訳・編集/岡田)

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