2019年8月29日、中国紙・環球時報は、米誌ニューズウィークの27日の記事を引用し、「トランプ大統領は農家の支持を失っている」と伝えた。

ニューズウィークによると、米国の全国農業者組合（NFU）はトランプ大統領による関税引き上げについて、「事態を改善するどころかますます悪化させている」との考えを示した。同組合が先週に発表した声明では、「政府は農業における既存の問題を解決していないばかりか、新たな問題をもたらしている」と非難しているという。

記事は、ノースダコタ州でムギやヒマワリを栽培している農家を紹介。トランプ政権発足後、生活は苦しくなっており、40万ドル（約4234万円）の損失を出したという。この農家はCNNに対し、「昨年の収穫期に利益の出ない低価格で大量の食糧を販売したが、その後、地元の市場価格はさらに下がった」と話している。

さらに「前回、トランプ大統領を支持した米国の農家が、2020年の大統領選で再び支持するようなことがあれば、それは愚かである以外の何ものでもない」との見方を示し、「トランプ大統領が農場地帯で100％の支持を失わないのであれば、それはその地元の人は狂っているということ。農家にとっては決して良いことではないからだ」と続けたという。

また、オハイオ州のマメ農家も「対中貿易戦争によって、トランプ大統領に再び投票することはない」との見方を示し、「前回はトランプ氏に投票した。しかし、彼はダメだった。貿易問題ではすでに失敗している」と語ったという。（翻訳・編集/山中）