「中国侮辱」事件でボイコットに遭ったD&Gは今どうなっているのか―中国メディア

Record China    2019年9月1日(日) 16時30分

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29日、中国商網は、昨年に「中国侮辱事件」で中国人消費者からボイコットを受けたイタリアのファッションブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)の近況について紹介する記事を掲載した。

2019年8月29日、中国商網は、昨年に「中国侮辱事件」で中国人消費者からボイコットを受けたイタリアのファッションブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)の近況について紹介する記事を掲載した。

記事は、同ブランドの2019年3月期決算で総収入が前年同期比4.9%増の13億8000ユーロ(約1600億円)となった一方、中国を含むアジア太平洋地域市場の収入が全体に占める割合は前年25%から22%に減少したと紹介。さらに、D&Gは次の会計年度においても中国市場販売は引き続き減少すると見込んでいるとし、「中国の消費者のイメージ挽回が難しい状況である」と伝えた。

そのうえで、同ブランドが2006年に中国市場に進出し、2011年にはネット上で旗艦店をオープンさせ、強気な販売戦略と有名人を宣伝キャラクターに起用したことで若い消費者を抱き込んだと説明。SNSも積極的に利用してきたことで、中国のECでの売り上げは上々だったとした。

一方で、昨年11月に中国人女性モデルがピザやパスタを箸で食べ、中国訛りを誇張した英語を話すPR動画が「中国に対する侮辱」と非難を浴びると、中国のEC店舗はあっという間に商品を撤去し、今に至っても同ブランドの商品を中国のECサイトで見つけ出すことができないと紹介。「侮辱事件」以降、それまで活発だった同ブランドのSNSはすっかり沈黙し、発生から9カ月後にようやく中国国内向けのSNSアカウントを再開したと伝えた。

記事はまた、「中国市場だけでなく、国際市場においても求心力が低下している」とし、昨年末に米ハリウッドで行われた各種セレモニーやパリファッションウイーク、ミラノファッションショーなどで大手ブランドが顔をそろえる中、D&Gだけが呼ばれなかったと伝えた。また、ファッション雑誌「Vogue」の中国版春号でも、同ブランド製品に関するコンテンツや広告が削除されたと紹介している。(翻訳・編集/川尻

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