Record China 2013年7月8日(月) 23時56分
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8日、韓国アシアナ航空機の事故を受け、業界関係者は飛行機の最も安全な席について分析した。写真はネット上で話題になっている飛行機の各座席の安全度を色別に示す図。緑の位置の生存率が最も高く、オレンジや黄色の位置の生存率が低いという。
2013年7月8日、揚子晩報によると、ソウル発の韓国アシアナ航空214便が米サンフランシスコ国際空港で日本時間7日午前3時30分ごろ、着陸に失敗して炎上した事故で、中国人の乗客2人の死亡が確認された。関係者によると、飛行機事故には必ず予兆があるという。
1、機体が上下に揺れる。
2、機体が急降下する。
3、機内で煙が上がる。
4、機体の外で黒煙が上がる。
5、エンジンが止まり、これまで鳴っていたエンジン音が聞こえなくなる。
6、上空を飛行中、大きな音が鳴り、機内にほこりが舞う。これは、機体が破損し、機内の気圧が突然下がったことを表す。
▽ドアの近くに座っている場合の生存率は65%
▽通路側に座っている場合の生存率は64%
▽窓側に座っている場合の生存率は58%
▽後方に座っている場合の生存率は53%
今回の事故で亡くなった中国人2人は、機体の折れた部分に当たる後方の座席に座っていた。では、後方の座席は最も危険な位置なのだろうか?飛行機に乗る場合、最も安全な位置はどこなのだろう?専門家に聞いてみた。
■ファーストクラスとビジネスクラスが一番安全
これまでにも中国のネット上では安全性を機内の位置別に示した図が話題になったことがあった。ただ、真ん中が最も安全という人もいれば、後方が比較的安全と言う人もいるなど、一致した意見はなかった。ある研究では、飛行機で火災が発生した場合、前方に座っている乗客の生存率が65%だったのに対し、後部に座っていた乗客の生存率は53%だった。ある乗務員は、「着陸時に爆発が起きた場合、ガソリンタンクが翼にあるため、真ん中に座っている乗客は非常に危険であるほか、後部には出口がない。そのため、前方の乗客の生存率が高くなる」と指摘する。一方、ある業界関係者は、「機体の重心は翼と機体の接続部分にあるため、中間の構造が最も安定していて丈夫。また、機体の頭部には大量の精密機械があるコックピットがあるため、しっかりと保護されている。通常、機体の真ん中より少し前方、つまり、ファーストクラスやビジネスクラスがある位置が最も安全」と分析する。
■機体の構造から見ると後方が最も弱い
同関係者によると、飛行機の構造だけを見れば、機体の中でも後部が比較的弱い部分だという。
機体後部は飛行機の末尾に位置する。機体全体を力のモーメントの模型と考えれば、端点に対する力の作用は明らかだ。これは「サトウキビを食べる時には、まず両端を持って2つに割る」という点からも想像できる。同関係者は取材に対し、「機体が緊急着陸する場合、システムが自動的に働き、頭部が先に地面に接触することがないよう、機体は頭が少し上がる姿勢を取る。これが事故が発生した際に後部の被害が大きくなる原因だ」と語った。
■墜落の場合は後部が安全
一方、墜落事故の場合は、機体の頭の方が低い位置にあるため、頭部が最も危険な場所となり、後部が最も安全な場所になる。2010年5月、ヨハネスブルク発トリポリ行きのアフリキヤ航空771便がトリポリ国際空港への着陸に失敗し墜落した事故では、機体は大破したものの、後部だけはそのまま残っていた。ある専門家は、同事故で唯一の生存者となった当時8歳の男児は後部に座っていたとみている。しかし、今回の韓国アシアナ航空214便の事故では、後部が大破したため、後部に座っていた乗客が犠牲になった。そのため、同関係者は「事故が発生すると、どこの席に座っていても危険。例えば、真ん中はエンジンに近く、燃料が漏れる可能性があるため非常に危険。一方、物理的構造を見ると後部が危険」と実際にはネット上で話題になっている安全な席に関する分析に大きな意義はないことを強調した。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/TF)
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