暴力で香港の未来を人質に取る行為を絶対に許さない 人民日報評論員

人民網日本語版    2019年9月2日(月) 11時30分

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暴力と混乱を制止して初めて香港には未来がある。

2カ月あまりにわたり、香港の過激なデモ参加者による暴力行為が絶えずエスカレートし、社会に与える危害がますます大きくなっている。香港警察によると、これまでに900人近くが拘束され、今後も引き続き厳正に法執行を行い、犯罪者には法律により制裁を加えるという。中央政府は香港特別行政区政府と香港警察が法律に基づいて暴力行為を処理することを断固として支持し、国の主権・安全・発展上の利益、香港の繁栄・安定を断固として守り、暴力で香港の未来を人質に取る行為を絶対に許さない。

否定できないのは、香港社会にはさまざまな訴えがあるが、当面の最大の民意は安定を求め、安寧を求めることであり、最も差し迫った任務は暴力と混乱を制止し、秩序を回復することだ。「この暴力騒ぎは前に香港で起きたSARS(重症急性呼吸器症候群)よりも恐い。都市の名誉が一度破壊されれば、再構築は相当困難だからだ」という市民がいる。「暴力と混乱が続くようなら、香港の各産業・各業界はそろって倒産や失業ラッシュに直面することになる」という市民もいる。

香港の一連の深層レベルの矛盾は、各界が知恵を出し合い力を合わせて解決しなければならないが、暴力は永遠に「合理的な選択肢」になり得ない。もしも政治的見解が異なり、訴えが異なる者が、ともすれば暴力によって自分の心の中にある「正義」を勝ち取ろうとすれば、香港社会に安らかな日々は永遠に訪れないのではなかろうか。暴力に対するいかなる妥協も、より多くの暴力を助長することにしかならない。暴力に対しては断固「ノー」と言う、これは法治社会のボーダーライン(レッドライン)であり、文明社会の共通認識でもある。

今や、過激な暴力分子や反対派の企みは、誰でも知っている。人々は、彼らが最初言っていた「『逃亡犯条例』改正案への反対」は、口実に過ぎなかったことに気づいた。特区政府が改正作業を停止した後、彼らは「光復香港、時代革命」といった極端なスローガンを叫び、国の主権に重大な挑戦をしたからだ。総じていえば、彼らが暴力を絶えずエスカレートさせる目的は、特区政府と香港警察の力を麻痺させることであり、香港を無政府状態に陥れることであり、中央政府と香港の管轄権を争うことだ。

こうしたことをはっきりと見つめたなら、このような道理のない、過激な政治的脅迫に対して、一歩でも譲歩することができるだろうか。このような「一国二制度」に重大な挑戦をする違法行為に対して、少しでも妥協することができるだろうか。答えは当然に「NO」だ。もしも自分のことを利口だと思う人がいて、暴力を絶えずエスカレートさせれば、中央政府を原則の問題で譲歩させることができると考えたなら、それは身の程知らずというほかない。香港で特区政府が制御できない動乱が起きれば、中央政府は絶対に座視して放っておきはしない。「香港特別行政区基本法」の規定に基づき、中央政府には起こる可能性のあるさまざまな動乱を迅速に収めるだけの十分に多くの方法、十分に強大な力がある。

暴力と混乱を制止して初めて香港には未来がある。我々は法治を守り抜く香港警察と国を愛し香港を愛する人々に敬意を表する。みなさんが守り抜こうとしているのは香港の繁栄・安定の基礎であり、守ろうとしているのは国際金融・貿易・海上輸送センターとしての香港の地位であり、見守ろうとしているのは香港社会と外からやって来た投資家の共同利益だ。我々は全ての「反中・香港撹乱」勢力に対して、情勢の判断を誤り、自制を弱腰とみなしてはならないよう警告する。国の主権・安全・統一を守り抜き、香港の繁栄・安定を守ろうとする中央政府と全国国民の強い意志と固い決意を過小評価してはならない。(編集KS)

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