Record China 2019年9月7日(土) 22時20分
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2日、環球時報は、サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道を引用し、最近中国のネット上で、女性がどんな服装をすべきかで論争が起きていると伝えた。資料写真。
2019年9月2日、環球時報は、サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道を引用し、最近中国のネット上で、女性がどんな服装をすべきかで論争が起きていると伝えた。
記事によると、ある中国人女性はSNSに1枚の写真をアップしたことが原因で交際相手と別れることになった。写真は、胸元が開いたキャミソールに超ミニスカート姿で自撮りしたもので、交際相手はこの写真を見てかなり気分を悪くし、言い争いになったという。
女性は「自分の彼女がこういう格好をしたらどう思うかを他の男性に聞いてみたほうがいい」と言われたことに強く反発しており、「まるで私がどんな服装をするのかを彼が決定すべきで、私は彼の付属品であるかのような感じがした」と述べている。
記事によると、この種の論争は中国では珍しいことではないという。特にこの1カ月余り、ネット上では女性の服装の自由についての論争が起こっており、賛否両論が出ていると記事は伝えた。
記事は、微信(WeChat)のある公式アカウントが行った公共の場所で女性が胸元の開いたキャミソールを着ることに関する調査について紹介。それによると、調査に応じた1万4000人のうち、約70%の人が「着る勇気はない」と回答したという。ある人は「痩せていないから」という理由だったが、4分の1の人は「彼氏が同意しない」あるいは「セクハラを受けるのが心配」との理由だったという。
その上で記事は「服装の選択は欧米ではごく普通のことと見なされているが、中国では論争の的になる」と指摘。「多くの人が女性の服装でその人の道徳的品性を判断する。露出が多いとセクハラを自ら招いていると見なし、露出がほとんどないと性に淡白だと見なし、服装にこだわらないとおばさんと呼ぶ」との声があることを紹介し、上海社会科学院の研究者が「中国社会では、女性に服装の自由があるかという類の問題について共通の認識に達することはほとんどあり得ない」との見方を示したことを伝えた。
記事は、「中国には、公共の場所で何を着てはいけないという法律はない。しかし、目立たず不必要に注目されることのないことが、長年にわたって中国哲学の一部となってきた」と指摘。しかし世代によってこの考え方にも変化が出ており、「親はセクハラのリスクを減らすため露出の多い服を着るなという。でも自分は自分でありたい」との若者の意見を紹介した。(翻訳・編集/山中)
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