在日華人、人口増加の時代から資質向上の時代へ―華字紙

Record China    2013年7月11日(木) 7時34分

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8日、日本華字紙・中文導報は「在日華人、人数増加の時代から資質向上の時代に突入」と題した記事を掲載した。資料写真。

2013年7月8日、日本華字紙・中文導報(電子版)は、「在日華人、人数増加の時代から資質向上の時代に突入」と題した記事を掲載した。以下はその要約。

法務省の最新統計によると、在日中国人の数は2008年に在日韓国・朝鮮人を抜き、2010年にピークを迎えた。2011年以降は東日本大震災や尖閣国有化問題などが原因で、増加傾向は頭打ちになっている。しかし、在日中国人・華人が最大の在日外国人勢力であることは変わらない。

在日華人は30年間連続で増加しており、それは中国の経済発展と連動していた。中国が国内総生産(GDP)で日本を抜いた2010年、在日華人の増加率もピークとなり、その後は縮小傾向にある。一時は楽観的に言われていた「在日華人100万人時代」の到来はまだまだ先のことのようだ。

その理由として、中国経済が発展し、国民の生活が豊かになったことから、中国人が訪日にメリットを感じなくなったことが挙げられる。また東日本大震災や福島原発事故で日本の安全神話が崩れ、南海トラフ地震や東京直下型地震、富士山の噴火などを警戒する報道が相次いでいるため、訪日を恐れる中国人や台湾人が増えたことも原因の1つだ。

また、尖閣問題で日中関係は悪化しており、日本に親近感を覚える中国人が減少していることや、中国人の関心や移住先が隣国の日本だけでなく、欧米やオセアニア、東南アジアに向けられていることも原因に挙げられている。

ここ2年間、在日華人の数は「マイナス成長」や「ゼロ成長」を続けており、こうした状況は長期化する見込みだ。在日華人社会は急速成長の時代から安定の時代に入り、数の上昇から質の上昇に入ったともいえよう。実際に、日本国籍を取得あるいは日本で永住・定住・就業するなどの安定した人口は大幅に増加しているが、不法滞在者などは急速に減っている。2012年に在日華人の安定人口は56万人に達し、全体の70%を占めた。

早期に日本に留学し、日本で就職をしてさまざまな経験を積んだ高学歴層の在日華人たちは、華人社会を支える中堅層として重要な存在だ。同時に日本社会で生き抜いてきた彼らの知恵や経験は、日本の国際化や移民社会の建設に大きく役立つことだろう。(翻訳・編集/本郷)

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