<アシアナ機事故>「2人が生きていれば、高官に注目されて喜ぶことだろう」記事に大批判―中国紙

Record China    2013年7月12日(金) 11時35分

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10日、サンフランシスコ空港のアシアナ機着陸失敗事故で、中国紙が犠牲となった中国人の女子高生について「浙江省の高官が2人に注目していることを知ったら、大喜びするだろう」と述べる記事を掲載し、大批判を浴びている。写真は事故機。

2013年7月10日、ウォール・ストリート・ジャーナルによると、サンフランシスコ空港の着陸失敗事故で、中国紙が犠牲となった中国人の女子高生について「浙江省の高官が2人に注目していることを知ったら、大喜びするだろう」と述べる記事を掲載し、大批判を浴びている。

中国青年報が9日に掲載した記事には、「2人が生きていて、浙江省委員会組織部の蔡奇(ツァイ・チー)部長が注目していることを知ったなら、(犠牲者の1人)王琳佳(ワン・リンジア)は目を丸くして喜び、ニコニコ笑うことだろう。(もう1人の犠牲者の)葉夢圓(イエ・モンユエン)も、信じられないといった様子で飛び跳ねることだろう」と書かれていた。

この記事が「政府高官におもねる内容」だとして批判にさらされている。復旦大学のある教授はウェイボー(中国版ツイッター)上で、「報道倫理の問題であるが、それ以上に人としての最低ラインの問題だ」と述べた。他のネットユーザーからも、「体制下の奴隷め、まともな考え方の一つも持ち合わせていないのか」などの批判が上がっている。

問題の記事はすでに削除されており、同紙はウェイボーの公式アカウントで「内容に不適切な部分がありました。真摯に批判を受け止めます」という声明を発表した。

この記事を執筆した荘慶鴻(ジュアン・チンホン)記者はウェイボー上で、「生きていたらという話をしただけ。『学校に行けて、それを見ることができればうれしいのでは?』という意味です」とコメントしているが、火に油を注ぐ結果になっている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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