フライメディア 2019年9月11日(水) 8時0分
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香港の街で見かけるさまざまな広告をご紹介してみたい。香港在住者の生活には欠かせないミニバスも車体に広告掲載をしている。
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香港の街で見かけるさまざまな広告をご紹介してみたい。前回は2階建てトラムをご紹介したが、トラムだけではなく香港在住者の生活には欠かせないミニバスも車体に広告掲載をしている。在住者でないとなかなか乗りこなせないミニバスは、どちらかと言えばローカルよりの広告が掲載されているので、見ていて役立つことが多い。
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そして空き店舗などに貼られたおびただしい数の広告は、香港の風物詩とも言える光景の一つではないだろうか。広告(チラシ)には空き店舗のレンタル先などが書かれているが、どう考えてもこれだけ貼ってあると読む人はいないと思える。それでも貼っていくのが香港ならではの光景。最近では香港をテーマにしたカフェなどで、こういった面白い光景を取り入れたた内装を施している店ももあるのだとか。
無料で行う広告宣伝と言えば、先日ご紹介をした九龍皇帝の次の座につくのではないかと筆者が注目をしている人物がいる。「通渠」という排水溝・パイプなどの詰まりを直してくれる修理業者の広告である。
香港の街のビルの隙間を見れば必ずと言ってもよいほどあるこちらの手書きの広告。初めてみた時は、広告というよりただの落書きだと思った。これらの落書きとも思える広告は、ある時はビルとビルの間、ある時は縁石の脇などさまざまな場所に勝手に書かれている。これは「通渠」の仕事をしている人が、少しでも仕事が入るようにと香港の街のあらゆるところに書きだしたものが広まったものなのだそう。今では香港中の至るところで見ることができるようになっている。
その独特な文字や強烈な印象から、今では香港の街にあって当たり前のように思えてくる広告(落書き?)の一つ。しかしこの「通渠」が、最近クローズアップされてきている。
2019年3月に行われたHKWALLS FESTIVALの一環で、「通渠」が手書きをしたようなラッピングのトラムが街を走った。ストリートアートの一つという見かたをされたのであろうか。その「通渠」トラム、今ではある有名な香港のミニチュアを扱う会社から、模型として発売までされている。また、センスの良い香港雑貨を扱うG.O.D.でも「通渠」が描いたようなモチーフのグッズが売られていた。
香港の道端から出てきた落書きとも言えるような「通渠」広告だが、時がたつにつれ第2の九龍皇帝のようになってゆくのだろうか。香港の街にはまだまだ面白い広告が多い。ぜひ、街を歩きながら色々と見ていただきたい。(提供/フライメディア)
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