Record China 2013年7月16日(火) 18時30分
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16日、キャンベル前米国務次官補とマイケル・グリーン戦略問題研究所副所長は日本記者クラブで記者会見した。キャンベル氏は尖閣諸島をめぐる日中間の係争について、「対話により危機的状況を回避することが先決」と強調した。写真はキャンベル氏(左)とグリーン氏。
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2013年7月16日、カート・キャンベル前米国務次官補とマイケル・グリーン戦略問題研究所副所長は日本記者クラブで記者会見した。キャンベル氏は尖閣諸島をめぐる日中間の係争について、「危機的状況を回避することが先決」と強調。その上で、中国に対しては軍艦や公船による挑発をやめるよう働きかける一方、日本には中国と対話すべきだと求めていることを明らかにした。グリーン氏は中国の戦略的台頭に対し「抑止と説得で臨むのが米国の方針であり、日本が中国との関係を改善するよう望みたい」と語った。
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キャンベル氏の発言要旨は次の通り。
米国のアジア政策には「北東アジア地域の外交政策の中心を中国に置くべきだという考え方」と「同盟国との緊密な協力を中心にすべきだとの考え方」の2つがあるが、今後はより深化した戦略を持たなければならない。中国との関係の深化も進めるべきだし、ASEAN地域サミットなど東南アジアとの絆も深める必要がある。欧州やインドなどとも連携していく必要がある。TPP(環太平洋連携協定)も重要である。
オバマ政権をはじめ米国の対アジア政策は超党派で取り組んでおり、日本に信頼を寄せている。米国は70年近くに渡って日本の安全と安定をサポートしてきており、この約束を打ち切る考えはない。日本も信頼してほしい。
北朝鮮、中国など北東アジアをめぐる問題は微妙であり、緊密な日米間協議が必要だ。日本が中国、韓国と良好な関係を築くよう願っている。互いに冷静になることが重要だ。
尖閣諸島問題での米国の方針は(1)主権については基本的にどちらの「立場」も取らない、(2)(沖縄)返還以来、日本による尖閣諸島の実効支配が続いている、(3)危機が発生した場合安全保障上の規約に則って対応する、(4)危機的状況を回避することが先決だ―の4点である。中国に対しては軍艦や公船による挑発をやめるよう働きかける一方、日本には中国と対話すべきだと要請している。(取材・編集/HY)
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