<在日中国人のブログ>日本の国際化を確かめたいなら、新大久保へ行ってください

黄 文葦    2019年9月15日(日) 10時40分

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「今、日本と韓国の関係が悪いですね。「東京のソウル」新大久保は大丈夫ですか」、先日、中国マスコミの知人から聞かれた。新大久保、韓流の街として、中国でも知られているようである。

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「今、日本と韓国の関係が悪いですね。「東京のソウル」新大久保は大丈夫ですか」、先日、中国マスコミの知人から聞かれた。新大久保、韓流の街として、中国でも知られているようである。仕事の関係で、私はよく新大久保を通っている。

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最近、輸出管理の優遇国「ホワイト国」からの除外や軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄をめぐり、対立が続く日本と韓国を心配するけれども、実際に現地で確かめたら、新大久保は相変わらず元気だそうである。日本の女性たちが韓国の名物料理を買って、立ったまま、美味しそうに食べる。ほかのところであまり見られない光景だろう。

近年、新大久保は純粋な「韓流の街」だけではなくなった。アジアの街へと変身した。新大久保駅の右側に韓国料理店が多いの間違いないが、左側には中華料理店もたくさんある。ほかに、タイ、ネパール、ベトナム、インド、トルコなど国の料理店・物産屋も点在している。イスラムの食品も簡単に見つけられる。外国人向けの不動産屋も人気を博す。寿司屋さんのメニューには日本語・中国語・韓国語三か国語が書かれている。それで、新大久保へ行く人は「韓流」を堪能する目的だけではなく、大勢の人がアジア諸国の食品と風情を味わうために行くはずである。大久保通りの大きな免税店の前には中国人観光客のツアーバスがよく停まっており、新大久保はまさに「爆買い」スポットとなっている。

また、新大久保・大久保界隈には日本語学校が多い。多くの外国人留学生が日本に上陸して、最初に新大久保から日本を認識する。留学生には「アジアの街」が親しみやすいと思う。日本にきたばかりの中国人留学生は新大久保で故郷の味を味わえるので、ほっとしたという。

勿論、新大久保には欠点がある。新大久保駅がいつも混雑していることだ。小さな駅の前には何故かいつも待ち合わせの人が多く、しかも騒がしい。街の中にはゴミが散らばっている汚い場所もある。また時には嫌韓スピーチが聞こえることも。

この間、新大久保のネパール料理屋さんで開催された留学生教育関係者のパーティーに参加した。大勢の日本語教師が在日留学生について語り合ったりして、たいへん盛り上がった。ネパール人の店主がとても親切に流暢な日本語で皆に声をかけて、新大久保の地元の人間らしく役割を尽くし、来客をもてなした。その光景を見ていると、あたかも日本の中の「違う国」に身を置く感覚を覚えた。

私はいつも知り合いの中国人観光客に「日本の国際化を確かめたいなら、ぜひ新大久保へ行ってください」と新大久保を勧めている。そもそも国際化とはなんだろうか?いろんな解釈があるはず。国籍・言語・宗教・民族が違う人々が同じ地域で生活の基盤を少しずつ築いて、生計を立てて、人生の中にもう一つの故郷ができた。実際に彼らは「移民」として日本で暮らしている。そう言えば、多文化共生の新大久保は寛容な街である。そのような光景、真の国際化を物語っているではないか。これから、少子高齢化の日本がどんどん外国人労働者を受け入れ、それは時代の流れだと言われる。将来、日本に二番目、三番目の新大久保が生まれるかもしれない。

周知のように、池袋にはチャイナタウンがある。チャイナタウンの中でも、「中華味」に限らず、ほかの国の料理を招き入れてもいい。多様化なチャイナタウンはもっと魅力的になる。チャイナタウンの「内」と「外」の間、線を引かないようにしてほしい。

現在、米中摩擦の激化や日韓関係悪化など国々の関係が不安定な状態になっているようだが、日本人も中国人も韓国人も、「政治と民間は別」といった声が共通の認識になっていると思う。日中韓関係のことで、かつて人々がマスコミに影響されやすい時期があった。しかし、この数年、SNSがますます発達してくるにつれて、個人メディアがいろんな形で簡単に発信できるようになって、だれでもコメンテーターになれる。国境を越える人間と情報の流れが加速していく。例えば、海外にいる人でも、「新大久保の街は今どうなっているのか」、「美味しい食べ物は何ですか」、「あの店、イケメン店員さんがいますか」、と手軽に自分が興味ある情報を調べた上に、新大久保にやってくる。一時日本に来る韓国人観光客が減っていたが、それでも新大久保が物寂しいことなく、活気あふれる街であり続けている。

■筆者プロフィール:黄 文葦

在日中国人作家。日中の大学でマスコミを専攻し、両国のマスコミに従事。十数年間マスコミの現場を経験した後、2009年から留学生教育に携わる仕事に従事。2015年日本のある学校法人の理事に就任。現在、教育・社会・文化領域の課題を中心に、関連のコラムを執筆中。2000年の来日以降、中国語と日本語の言語で執筆すること及び両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。

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