日本で中国人実習生が受けたひどい待遇―中国メディア

Record China    2019年9月13日(金) 11時40分

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11日、環球時報は日本で中国人実習生が受けたひどい待遇について紹介する記事を掲載した。資料写真。

2019年9月11日、環球時報は日本で中国人実習生が受けたひどい待遇について説明する記事を掲載した。

記事は、「多くの中国人が技術を習得し経験を増やすことを夢見て日本へ行くが、日本で悪夢のような搾取に遭っている」と指摘。英国BBCの報道を引用して「『外国人技能実習制度』は中国などから日本に労働力をもたらした」と説明し、「多くの報告が同制度が労働者搾取の温床となっていることを示している」と述べた。

記事は、BBCが3人の中国人実習生に対して行ったインタビューを紹介。張(ジャン)さんという女性は、毎日朝6時半から夜12時まで働き、休日は半年間なかったが、得た収入は現地で認められる最低の収入だけで、しかも5万ドル(約538万円)が未払いになっていると話したという。

黄(ホアン)さんという男性は、きちんとした指導がなく、機械に手を巻き込まれて指を大けがしたが、このため工場から帰国を要求され、しかも治療も受けることができず、合意書に署名するよう迫られたという。黄さんは会社に賠償を求めたが、その時会社が破産申請をしていることを知ったという。

また、史(シー)さんという女性は、涙を浮かべながら記者に対し、「深刻なパワハラを受けた。社長からは『お前は中国人だ。日本で仕事をするなら、私たちが何を言おうとののしろうと、ただ言うことを聞けばいい』と言われた」と語った。史さんは、飛び降り自殺を図ったこともあり、今でも薬を服用しているという。

その上で記事は、現在日本には26万人の外国人実習生がいて、「その多くがきつくて汚くて危険な仕事に従事している」と指摘。「ある悪徳企業は月に1日の休みしか与えず、給与は契約で定めた半分だった」とも伝えた。

BBCは、多くの実習生は日本語が分からず、自身の権利を知ることができないと指摘したという。記事は、「その多くが、労働力が過度に不足している地域で働かされ、悪夢のような仕事の日々が始まる」と伝えた。(翻訳・編集/山中)

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