Record China 2019年9月12日(木) 15時0分
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11日、米華字メディア・多維新聞は、米軍が現在、太平洋で配備の準備を進めている新型兵器について「南シナ海など紛争となっている地域の力の均衡を変えるものとなるかもしれない」と伝えた。資料写真。
2019年9月11日、米華字メディア・多維新聞は、米軍が現在、太平洋で配備の準備を進めている新型兵器について「南シナ海など紛争となっている地域の力の均衡を変えるものとなるかもしれない」と伝えた。
記事は、米CNNの報道を引用。「今月初めにサンディエゴを離れた米海軍の戦艦『ガブリエル・ギフォーズ』は、新型対艦巡航ミサイル『ナーヴァル・ストライク・ミサイル』と無人ヘリを搭載している」と紹介。軍需製品メーカーのレイセオンによると、「ナーヴァル・ストライク・ミサイル」はレーダーに発見されにくく、敵の防衛ラインを避けることができ、偵察機MQ-8ファイアスカウトと組み合わせて使用できるという。
米海軍第3艦隊のスポークスマンは、この新型ミサイル配備の情報が事実だと認め、「米海軍の攻撃力を強化するものとなる」との見方を示したという。記事は、「ナーヴァル・ストライク・ミサイル」の射程は100マイル(約160キロ)以上で、対艦ミサイル「ハープーン」よりも30%以上長いと伝えた。
元米海軍大佐でアナリストのCarl Schuster氏は、「こうした武器を配備することは、重要なシグナルを発している。最終的に西太平洋におけるゲームのルールを変更するものとなる可能性がある」との見方を示した。同氏は、現在のところ、巡航ミサイルの面では中国の方が米国より3対1の割合で優っているとした上で、「これは不均衡是正に向けた第一歩であり、この先数年でさらなる動きがあるだろう」と予測した。
記事は、こうした兵器は、中国だけでなく、シンガポールやベトナムといった中国との摩擦が日に日に激しくなっているアジア太平洋地域の米国のパートナーに対するシグナルにもなるとした。
ランド研究所の軍事アナリストのTimothy Heath氏は、「東南アジア諸国連合(ASEAN)の諸国は、米国が東南アジアで軍事的に強い存在感を示すことから特に利益を得るだろう」と指摘。「中国はある程度の反応を示す可能性があり、南シナ海での行動がより慎重になると考えられる」と語ったそうだ。(翻訳・編集/山中)
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