F-35ステルス戦闘機の塗装の秘密を暴く―中国軍事専門家

Record China    2019年9月28日(土) 17時50分

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中国のポータルサイト・今日頭条に、F-35戦闘機の塗装などの秘密について紹介する中国の軍事専門家で中国中央テレビのコメンテーターも務める杜文龍氏の文章が掲載された。写真はF-35。

中国のポータルサイト・今日頭条にこのほど、F-35戦闘機の塗装などの秘密について紹介する、中国の軍事専門家で中国中央テレビ(CCTV)のコメンテーターも務める杜文龍(ドゥー・ウェンロン)氏の文章が掲載された。以下はその概要。

F-35戦闘機の中段部分の機体を生産しているノースロップ・グラマンが今年2月、すでに500個の中段部分機体を生産したと発表した。機体の生産が加速した背景にはハイテクの利用があるが、最も面白いのが組み立て室の天井に設置された投影システムだ。投影システムは作業員たちに取付部品が必要な場所や完成までの手順などを的確に指示してくれるという。機体には数百から1000にも及ぶ締め付けポイントがあるが、このシステムを使うと瞬く間に作業指令の調整を行うことができる。

また、第5世代戦闘機最大の特徴であるステルス性能を左右するのが機体の塗装だが、F-35はいったいどのような塗装が施されているのだろうか。

一般的に、今のステルス戦闘機の塗装は3つの層に分かれている。1層目はレーダーの反射波を低減するとともに外部の水分や空気との接触を断絶させ、機体を長持ちさせる。2層目はレーダー波を、3層目は赤外線それぞれ吸収する。

中でもレーダー波吸収層が核となる。この層は高温に強い真っ黒な電気抵抗型塗装層、電解質塗装層などいくつかのタイプに分かれており、一般的には電気抵抗型が採用される。ただ、具体的な材料の配合については各国で異なり、機密事項になっているので、最終的なステルス効果はそれぞれ異なる。

F-35を開発したロッキード・マーティンは、F-35ライトニングIIのステルス塗装について「HAVE GLASS V」というダークグレーの金属的な光沢をもつ塗装を採用していることを明かした。レーダーと赤外線からのステルス性能を持ち、耐摩耗や堅牢度はF-22の塗装よりも進化しているという。

しかし、昨年12月にオーストラリア空軍が配備していたF-35A戦闘機の塗装が現地の高温乾燥気候に合わず、はげ落ちてしまうトラブルが伝えられており、同塗装の宣伝には誇張があったことが実証されてしまった。(翻訳・編集/川尻

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