2013年7月20日、ソウル大学の研究グループが発表した「低学歴・低収入の中国人テレビ視聴者は韓流ドラマが好き」との研究結果に対し、賛同する内容の記事が中国のブログサイトに掲載された。以下はその概要。

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ソウル大学の研究グループがこのほど「中国テレビ視聴者のドラマ消費傾向マップ」を発表した。それによると、中国のテレビ視聴者のうち、高学歴・高収入層は「理性的で軽快な」日米ドラマを好み、低学歴・低収入層ほど「非理性的で、感情を過剰に表現する」韓流ドラマを好むという結果が明らかになった。

この結果は中国の韓流ドラマファンを悲しませたが、では韓流ドラマ好きに低学歴・低収入層が多いというのは事実なのだろうか。筆者は韓流ドラマファンを貶めるわけではないが、この傾向は事実に近いと思う。なぜならば、韓流ドラマは視聴の際に深く考える必要がなく、頭を使わなくても良いという理由以外に、次の3つの理由があると思うからだ。

1．韓流ドラマは余暇をテレビを見て過ごすことが多い低学歴・低収入層の視聴に適している。

低学歴・低収入層のナイトライフは比較的単純で、一般にテレビを見て過ごすことが多い。夜、テレビを見終えてから床につくことは、多くの低学歴・低収入層に共通の習慣になっている。特に農村や郊外に住む人々は相対的に低学歴・低収入層が多く、これらの地域では賭博やテレビ以外の娯楽がほとんどないため、自然とテレビを見て過ごすことが多くなる。こうした環境の中で、韓流ドラマは、長編で、日常生活や恋愛などがストーリーの中心として描かれているため、時間をつぶすために最もふさわしい。

2．イケメンや美女が多く登場するため、妄想や目の保養に役立つ。

韓流ドラマにはイケメンや美女が数多く登場する。韓国には本当に美男美女が多いのかどうかは分からないが、たとえそうでなくても美容整形が美男美女を生み出している。低学歴・低収入層にとって、美男美女が登場する韓流ドラマを見ることは、妄想をかきたてることや目の保養に一役買っている。彼らが美男美女にお目にかかりたいと思っても、実際の生活の中での実現は難しい。なぜなら美男美女の多くは都市部に住み、大富豪たちの周りに集まっているからで、低学歴・低収入層は韓流ドラマの中の美男美女を見ることで自らを慰めるしかないのである。

3．家庭や日常をテーマにしたドラマが多く、主婦や主夫の視聴に適している。

韓流ドラマは家庭や日常をテーマにしたドラマが多く、内容も些細なことが中心になっている。しかも、小むずかしい論理や理屈も少ないため、まさに主婦や主夫の視聴にうってつけなのである。

もちろん、高学歴・高収入層にも一定数の韓流ドラマファンは存在しているが、低学歴・低収入層に比べればその割合はかなり低い。なぜなら、高学歴・高収入層は非常に忙しい上、ナイトライフも比較的豊富なため、だらだらと長く続く韓流ドラマよりも、映画を好む。また、普段接触するのは美男美女が多いため、見るだけしかできないドラマの中の人物よりも、“実用”も可能な現実の人物の方を選択するからである。（翻訳・編集/HA）