中国のネットドラマに出演した女優が列車の駅で警官に侮辱的な言葉を浴びせ、5日間の拘留処分を受けた。18日、中国メディア・北京頭条が伝えた。

中国のネットテレビ局・芒果TV（Mango TV）と契約し、これまでネットドラマに出演してきた劉露（リウ・ルー）は、今月2日に湖北省の宜昌東駅で、持ち込みが禁止されているサイズのスプレー缶を携帯していたため手荷物検査を通過できなかった。劉露は「友人に頼んでスプレー缶を預かりに来てもらう」と訴えたものの、その後、係員の目を盗んで駅の構内にスプレー缶を持ち込んだ。気付いた係員は駅長と警官に知らせ、劉露は説得を受けてようやくスプレー缶を駅構内のごみ箱に捨てた。

しかしその後、再び係員と警官の元へと戻り、「私は有名人なのよ」「私が（ルールに）従わなかったのは列車に間に合うように乗らなければいけなかったから。あなたは私のスケジュールを邪魔した」などと大声で叫んだ。駅の秩序を乱したほか、警官の度重なる警告を無視したため、劉露は強制的に連行され、5日間の拘留処分を言い渡された。その際にも、劉露は「あなたは終わったわね」といった言葉を警官に投げかけたという。

18日午前、劉露は自身の中国版ツイッター・微博（ウェイボー）アカウントに謝罪文を掲載。「問題を起こした日から今まで、自分の愚かで間違った行為にずっと苦しみ、後悔し、恥じ入っています。感情のコントロールができずに衝動的になってしまったことに対し、心よりおわびします」などとした。同日午後、芒果TVの微博アカウントも謝罪声明を出し、劉露との契約を解除したと発表した。（翻訳・編集/岩谷）