中国の映像メディア・梨視頻が18日、日本の原発処理水の海洋放出についてどう思うかを問うアンケートを中国版ツイッター・微博（ウェイボー）上で始めた。回答を寄せた人は19日午後3時時点で約6万9000人に達している。

梨視頻の微博アカウントはまず、大阪市の松井一郎市長が17日、東京電力福島第1原子力発電所の処理水について、大阪湾への放出に協力の余地はあるとしたことを説明。松井市長の発言は特に漁業関係者の不満を引き起こしたとした上で、原田義昭前環境相が10日、「思い切って放出して希釈するしか、他にあまり選択はない」と発言したことに言及した。

梨視頻がこのアンケートで用意した選択肢は「（海洋放出に）不安はない。科学的に処理されているのであれば安全なはず」「心配。処理水はただならないもの」「心配だが、どうすることもできない」「どちらでもいい。自分とは無関係」の4つ。

19日午後3時時点で最も多かったのは「心配。処理水はただならないもの」で、得票数は約4万4000票と全体の64．7％を占めた。2番目は約1万8000票（26．7％）が投じられた「心配だが、どうすることもできない」。「どちらでもいい。自分とは無関係」は約3300票、「不安はない。科学的に処理されているのであれば安全なはず」は約2600票となっている。（翻訳・編集/野谷）