都市部の家賃高騰が深刻、各地で過去最高水準に―中国

Record China    2013年7月24日(水) 13時29分

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22日、中国では住宅価格の上昇に伴い、家賃も上昇している。特に都市部の住宅は、上半期に家賃が高騰した。写真は上海。

2013年7月22日、中国では住宅価格の上昇に伴い、家賃も上昇している。特に都市部の住宅は、上半期に家賃が高騰した。上海市浦東新区羽山路の某高級団地に住む林(リン)さんは21日、「2DK(127平方メートル)の昨年の家賃は月6500元(約10万5400円)だったが、今年は6900元(約11万1900円)に値上がりした」と語った。 国際金融報が伝えた。

21世紀不動産(センチュリー21)の上海鋭豊賃貸代理部の最新データによると、この2カ月間に渡り上海市の家賃が大幅に上昇している。7月上旬の家賃の上昇幅を見ていくと、中型住宅の家賃は7.5%と大きく上昇した。小型住宅(計6カ所)の家賃は平均で4.3%上昇し、中型住宅の上昇率と比べて上昇幅は小さかった。これまで家賃が高額で、上昇率が低かった大型住宅は、7月上旬に家賃が11.5%上昇し、小型・中型住宅を上回った。

アナリストは、「住宅価格と家賃の間には高い関連性が存在する。住宅価格が3−4カ月連続で上昇すると、家賃にも上昇が見られた」と指摘する。徳佑地産の陸騎麟(ルー・チーリン)氏は、「続騰する住宅価格が、家賃上昇の主因だ。多くの人が賃貸市場に向かうことで、賃貸用住宅が不足すれば、大家は自由に家賃を設定できるようになる」と指摘した。

上海市で大型住宅の家賃の上昇率が最高となった原因について、中国房産情報集団(CRIC)のアナリストの薛建雄(シュエ・ジエンシオン)氏は、「これは消費者の所得水準の上昇を支えとしている。同時に、多くの高級マンションが販売されたことで、賃貸市場の全体水準が引き上げられた」と分析した。

多くの大家は、流れに追従し家賃を引き上げている。上海市民の姚(ヤオ)さんは、長期賃貸を中心とする1DKの住宅を保有している。姚さんは毎年家賃を上げるかという質問に対して、「ふだんは周辺の団地の家賃を気にかけている。その他の不動産業者が仲介しているような住宅の家賃が上昇した場合、契約更新の際に入居者に対して家賃引き上げを要求する」と語った。

家賃上昇は、上海特有の現象ではない。中原集団の研究センターのモニタリングデータによると、今年6月末の時点で、各地の家賃が過去最高水準に達していた。そのうち上海は1平方メートル当たり63.1元(約1023円)の家賃で全国最高となり、北京は57.5元(約932円)で上海に続いた。(提供/人民網日本語版・翻訳/ YF・編集/武藤)

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