逮捕が怖いから?中国本土客の政治的発禁本の購入減少―香港ブックフェア

Record China    2013年7月26日(金) 15時40分

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23日、史上最多の来場者98万人を記録した香港最大のブックフェアが閉幕。中国本土からの来場者も例年より多かったが、彼らに人気の政治的発禁本の売り上げは減少した。

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2013年7月24日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語サイトによると、23日に閉幕した第24回香港ブックフェアに、史上最多となる98万人が来場した。

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香港ブックフェアの主催者・香港貿易発展局の発表では、来場者98万人のうち11%が非香港居住者で、8%が中国本土人。調査対象となった来場者の約半数がその目的について「自分の住む地域で出版されていない本を購入するため」と答えており、この数字は前年より10%増加した。

中国本土からの来場者も例年より多かったが、彼らに人気の政治的発禁本の売り上げは昨年より大幅に減少。その原因について、ある出版社の社長は「発禁本を中国本土に持ち帰ることを恐れているため」と指摘する。最近の政治状況から、こうした本の持ち込みに中国当局が神経質になっているという。

同社長はさらに、「学生や教授もこうした本を中国本土に持ち込もうとはしない。だが、1人で10数冊も発禁本を購入する客もいた」と話した。また、古典的な発禁本である故・高華(ガオ・ホア)氏の「紅太陽是怎様升起的」やノーベル平和賞を受賞した服役中の人権活動家・劉暁波(リウ・シャオボー)氏について書かれた「劉暁波伝」などは比較的よく売れているが、購入者のほとんどが香港人だという。(翻訳・編集/本郷)

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