世界自然遺産申請のために4500戸が立ち退き―重慶市武隆県

Record China    2007年4月24日(火) 12時44分

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2007年4月23日、世界自然遺産リストに登録申請中の「中国南方カルスト」地域に住む重慶市武隆県の4500戸の農民が、今後10年から15年以内にすべて立ち退くとの報道があった。

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2007年4月23日、重慶市武隆県に住む4500戸の農民が、世界自然遺産に申請している地域の自然環境保護のため、今後10年から15年のあいだに現在の住居を立ち退くとの報道があった。

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中国政府は現在、この武隆県と貴州省茘波市・雲南省昆明市などにまたがった総面積14.6万ヘクタールの広大なカルスト地形を、「中国南方カルスト」として世界自然遺産リストに登録するよう申請中である。***

武隆県では世界自然遺産申請地区内に住んでいる4500戸の農民を、今後3期に分けて他の地域に移住させる計画である。世界自然遺産の保護と発展が目的のこの大がかりな立ち退きに対して、農民たちのめだった抵抗もなく、むしろ協力的だという。

貧しい農村だったこの地区も、「中国南方カルスト」として有名になったおかげで年間130万人を超える観光客が訪れる一大観光地となり、観光業・商業などの発展により人々の生活も豊かになったという。

「中国南方カルスト」が 世界自然遺産に登録されるかどうかは、今年7月にニュージーランドで開かれる世界遺産大会で、21の理事国の投票により決定する。(翻訳/編集本郷智子)

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