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日中スターが共演の映画「不肯去観音」公開、日本人出演者にインタビュー―中国メディア

Record China    2013年7月31日(水) 13時18分

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30日、光明日報が伝えたところによると、伝説の「観世音菩薩の成道の日」にあたる26日、日中両国のスターが出演する映画作品が中国の映画館で公開された。写真は映画「不肯去観音」の中野良子氏・中泉英雄氏。

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2013年7月30日、光明日報が伝えたところによると、伝説の「観世音菩薩の成道の日」にあたる26日、日中両国のスターが出演する映画作品が中国の映画館で公開された。同映画は唐の時代に日本人僧侶、慧萼(えがく)が唐で観音を求めた故事を描いたものだ。「不肯去観音」(行かず観音)と名づけられた同映画は中国初の仏教故事をテーマにした映画だ。

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同作品の公開前夜、出演している日本人俳優、中野良子氏と中泉英雄氏の2人にインタビューを行った。2人はそれぞれ同作品についての感想や体験を語った。

中野良子氏は中国人民の旧友で、主演した映画「君よ憤怒の河を渡れ」は中国で一世を風靡し、当時の中国人に共通した記憶となっている。当時から、作品中の若々しく魅力的な「真由美」は中野良子氏の中国における代名詞となっている。

中野氏は「不肯去観音」について次のように語っている。「この映画で私は世間を深く思いやる皇后の役を演じている。撮影で、私は1000年以上前の歴史上の人物を演じると同時に、現代の日中両国の各部門関係者の暖かい心を感じることができ、美しい思い出となっている。この映画が描写しているのは1000年以上前の故事だが、観世音菩薩の慈悲の心は現在でも重要な精神的意義を持つと思う。どんな時代でも、相互に学び、互いを気遣い、平和を信じる心が重要だからだ。人間がどの時代でも観音菩薩のように『大きな慈悲』の精神で魂を充実させることができることを、心から希望する」と語った。

中野氏は、1000年以上にわたる日中の友好交流は両国人民にとって間違いなく重要な価値と意義を持つと語る。「中国と日本は気候や風土が異なり、それぞれの土地に暮らす人たちの感情の表し方も当然、異なる。しかし相互の交流と学習を通じて、自分たちと相手側の心の世界を見ることができ、人と人との間に相互への善意や理解、調和的な関係を築くことができる。これこそこの映画のなかの日中両国の先賢たちが私たちに教えてくれることだ」と述べた。

中野氏は「こうした考えを胸に、私たちは太陽エネルギー利用の学校の共同建設などの方法で日中両国の35年にわたる相互の協力や共同での平和構築の歴史を記録し、目撃してきた。私たちのこうした努力が日中両国の人民に認められることを願う」と語る。将来的な展望について中野氏は「今後も引き続き映画やテレビ、ドキュメンタリーなどの方法を通じて両国人民の相互理解と交流を強化し、共に進歩してゆきたい」と語る。

最後に中野氏は、中国人観客が「不肯去観音」を見た後の感想を聞きたいと述べた。また中国人の観客に向けて「共に手を携えて努力し、『真、優、美』な未来を生み出そう」と呼びかけている。

映画「不肯去観音」に出演するもう一人の日本人俳優、中泉英雄氏は2008年に陸川監督の「南京!南京!」で日本人軍人、角川の役を演じている。作品で中泉氏は優れた演技で戦争が人間性に与える破壊力と圧力を描き、罪を負った魂の苦痛とあがきを描いて中国人観客に広く認められている。今回の「不肯去観音」で、中泉氏が演じるのは初めての観世音菩薩像を普陀山に奉った日本の高僧、慧萼だ。

中泉氏は「不肯去観音」の撮影を振り返り、感慨深げに「日本以外の場所で現地の仏教に触れたのは初めてだ。各地のロケ地で多くの信者に会い、強い印象を受けた。人類の精神的な故郷には国境はないということを、彼らから初めて学んだ」と語った。

中泉氏によると、撮影の過程で、個人主義が蔓延する現在の競争社会で、心の奥底に観世音菩薩のような慈悲の心は存在するのだろうかとよく問い直したという。観世音菩薩の「大きな慈悲」を前にして「人類はこの世界の生物を絶滅させるばかりで、その卑小さが際立つ。考えれば考えるほど、どの時代でも慈悲と善の心こそ人類が未来へ向かう上での希望だと感じた」という。

映画「不肯去観音」について中泉氏は、「この映画は仏教についてのみならず、人の世の悲しみや縁、尊厳についても描いている。この映画を見ると、毎日の忙しい生活の中で心の安らぎや本当の自分を探すきっかけになるかも知れない。もしそうなら光栄だ」と語る。また中泉氏は光明日報の報道の場を借りて、より多くの中国人観客に同映画を見てくれるよう呼びかけている。(提供/人民網日本語版・翻訳/YH・編集/武藤)

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