Record China 2013年8月2日(金) 8時10分
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31日、中国人富裕層の食事が原因でオオサンショウウオが絶滅の危機にひんしている。今後10年間で野生の個体が絶滅してしまう可能性もある。
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2013年7月31日、環球時報によると、米メディアはこのほど、中国人富裕層の食事が原因でオオサンショウウオが絶滅の危機にひんしていると指摘した。チュウゴクオオサンショウウオは鳴き声が子供の泣き声に似ていることから中国では「娃娃(赤ん坊)魚」とも呼ばれ、国から保護対象に指定されているが、富裕層の間で食材として珍重されたことで、この20年の間に生息数が大幅に減少している。
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チュウゴクオオサンショウウオは黄河や長江、珠江上流の流れの速い山間部の水域に生息しているとされるが、このほど行われた調査では古くから生息していたとされる水域からはまったく発見できなかった。約1億7000万年前から生息してきたオオサンショウウオだが、わずか20年余りで絶滅寸前の状態に追い込まれたことになる。今後10年間で野生環境において絶滅してしまう可能性もある。
その一方で、養殖が盛んに行われている。ある女性は8年前までは清掃業で毎月100ドル(約1万円)しか稼げなかったが、現在は養殖業を営み、富裕層から注文が入るとオオサンショウウオを1匹1000ドル(約10万円)で届けている。レストランでも人気で、高価なオオサンショウウオは「成功を象徴する食材」となっている。
養殖された個体を野生に戻すことで絶滅を食い止めることは可能だが、養殖業者は利益追求にしか目が向いておらず、自然環境や野生のオオサンショウウオの保護にはまったく意識が向けられていないのが現状だという。(翻訳・編集/岡田)
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