Record China 2019年10月8日(火) 12時20分
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中国からの観光客が激減している台湾で、廃業したホテルの経営者側が全170部屋の客室や公共スペースを徹底的に破壊する事態が起こった。写真は台北。
中国からの観光客が激減している台湾で、廃業したホテルの経営者が全170部屋の客室や公共スペースを徹底的に破壊する事件が起こった。7日付で中国メディア・中国経済網が伝えた。
台湾メディア・ETtodayが報じたところによると、ホテルリゾート会社・僖瑞飯店公司が経営する台北市三重区の三ツ星ホテル・享趣商旅(Joy Hotel Sanchong)は、不動産の所有者である東暘企業と今年5月に2年間の更新契約を交わしていた。しかし、7月末に突然中国大陸からの個人旅行禁止が発表されると、中国人観光客が主な客層だったというホテルの売上は半分ほどまでに減少し、損失は数千万台湾ドル(1台湾ドルは約3.5円)に上った。
経営者は更新契約時に要求されていた2カ月分の保証金も支払っておらず、9月に入ってからは187万台湾ドル(約646万円)の家賃の支払いも止まった。その後のやり取りを経て経営者に支払いの意思がないことを確認した所有者が先月27日にホテルを引き上げに来たところ、3階から9階までの客室で家具などが破壊され、壁や床はペンキやスプレーで汚されているのを発見したという。
客室からはテレビや冷蔵庫といった備品が運び去られており、1台につき3万台湾ドル(約10万円)ほどするドアの電子錠も一部を除き全て破壊されていた。東暘企業の楊(ヤン)氏は、ETtodayのインタビューに「修繕費用は3000~4000万台湾ドルに上るだろう」と応えた。(翻訳・編集/岩谷)
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