「中国漫画の父」の貴重な画集盗まれる=所蔵元は犯人の良心に訴え―上海市

Record China    2013年8月5日(月) 13時40分

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5日、中国漫画の父である豐子●(●=りっしんべんに豈)氏の作品「護生画集」が盗難に遭い、所蔵先が返却を呼びかけている。「護生画集」は中国文化史上の奇跡だといわれるほどの貴重な作品。写真は「豐子●旧居」。

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2013年8月5日、成都商報によると、中国漫画の父である豐子●(フォン・ズーカイ、●=りっしんべんに豈)氏の作品「護生画集」が盗難に遭い、所蔵元が返却を呼びかけている。「護生画集」は豐氏が画を担当した、中国文化史上の奇跡だといわれるほどの貴重な作品。

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豐氏は1898年に浙江省で生まれ、1921年に日本に留学。絵画や音楽を学んだ。同画集は上海市の「豐子●旧居」に所蔵されていた。同旧居は画集の返却を訴える張り紙を出し、豐氏の言葉と共に、犯人に訴えかけている。以下はその概要。

ある日、学校の宿舎で貴重品が紛失した。責任者だった私は事件を解決できなかったことに責任を感じ、李叔同先生に相談した。彼は私に「“自首する者が現れなかった場合、自分が自殺する”と張り紙を出せばよい。自首する者が現れなかった場合は自殺しないとだめだ」とアドバイスをくれた。私が実行できないと答えても、彼は私を責めることはなかった。

旧居は以上のエピソードを掲載することで、窃盗犯に「護生画集」を返却してほしいと願ってはいるが、犯人がそれに応じなくても彼らにはどうすることもできないという、強い願いと無力さを伝えている。(翻訳・編集/内山)

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