中国人旅行者が感じた日本人の仕事に対するプロ意識―中国メディア

Record China    2019年10月27日(日) 18時50分

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27日、中国経済網は、中国人旅行者が日本旅行の際に感じた日本人の仕事に対するプロ意識について紹介する記事を掲載した。資料写真。

2019年10月27日、中国経済網は、中国人旅行者が日本旅行の際に感じた日本人の仕事に対するプロ意識について紹介する記事を掲載した。以下はその概要。

私はツアーで本州を旅行したが、1週間足らずの間に最も多く接したのがごく普通の労働者たちだった。彼らの中には高等教育を受けていない人や高齢者もいたが、みんな礼儀正しく、穏やかで、自分を律しており、仕事に対する真面目さと一途さが見られた。

バスをチャーターして大阪から名古屋、東京と回ったが、運転手は40代の男性だった。きちんとした身なりで、毎日バスを掃除し、新しいごみ袋を準備していた。日本では過労運転を防止するため、2時間ごとに休憩を取るが、運転手はそのたびに走行距離と時間、場所をきちんと記録していた。

ある日などは、5時間走行して辺りは暗くなった中で山道を登って宿を目指していたが、一日中運転していた運転手は決してだらけることなく、一つひとつのカーブを完璧に曲がっていった。ようやく温泉ホテルに到着した時、私たちは疲れて空腹で早く休みたいと思っていたが、運転手はやはりバスを掃除して整理をしていた。そして次の日の朝には元気な様子で朝食後に新聞を読んでいた。

日本では、至るところで高齢者が仕事をしているのを目にする。ある日、昼食のためにバスが停まったが、京都は道が細いためバスを降りた乗客などの歩行者が道路にはみ出て交通の邪魔にならないよう、警備員が交通整理をしていた。バスに乗車する客の誘導をする傍ら、ごみ箱が近くにないため客の持っているごみを回収することまでしていたが、そのすべてをきびきびと行っていた。こうした動きから見たところ40代くらいの警備員かと思っていたら、実は60代で、一日中こうして仕事をしているという。

都市でも田舎でも、美しい森林があり建築物は清潔で、人も車も規則正しく流れている。ごみ箱がなくても道路はきれいで、スマート化したトイレなどの細部には敬服せざるを得ない。これらすべては、労働者のプロ意識と密接に関係している。ガイドの話によると、日本人にとっての愛国とは、自分の仕事をきちんとこなすことなのだという。

短い旅行中に見た日本人の仕事に対するプロ意識は、お金や名声のためというだけでなく、仕事に対する心からのこだわりから来ており、何をするにも手を抜かず注意深く行う様子は、まさに「匠の精神」と呼ぶにふさわしい。日本ではこうしたプロ意識が思想文化上の共通認識となっており、普通の労働者の中に埋め込まれていて、これが企業や社会が発展する原動力となっている。(翻訳・編集/山中)

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