Record China 2019年10月31日(木) 16時40分
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29日、中国メディアの環球時報は、「日本の国運は40年周期なのか」と題する記事を掲載した。写真は富士山。
2019年10月29日、中国メディアの環球時報は、「日本の国運は40年周期なのか」と題する記事を掲載。著者は黒竜江省社会科学院東北亜研究所の●志剛(●は竹かんむりに旦、ダー・ジーガン)所長。以下はその概要。
最近、日本経済発展の状況と将来の行方に関する話題が注目を集めるようになっている。このことは、数年前に名城大学の伊藤賢次教授が我々の研究所で行った報告を思い起こさせる。伊藤氏はこの報告の中で、日本のバブル経済は1985年から始まり90年に崩壊し、復活したのが2005年からなので、「失われた15年」だとしていた。
では、日本の盛衰は周期から探れるのだろうか?。歴史作家の半藤一利氏は、日本の歴史を振り返ると、日本の発展には40年の周期があるとの仮説を立てている。明治維新前から現在までの歴史を見ると、40年で近代国家を建設し、次の40年で滅亡へと向かい、さらに次の40年で復興して再び強大になることを繰り返しているという。伊藤氏は仮説だけで答えを出してはいないので、筆者は日本の現代史からこの仮説に基づく推断をするしかない。
1853年のペリー来航から日本は開国を迫られ討幕運動が始まり、勝利がほぼ決まったのが65年。それから1905年に日本は日露戦争に勝利して世界強国入りした。この40年間に日本は、植民地や半植民地となる運命から脱して近代化を成し遂げ、アジア最初の近代国家となった。
しかし、この40年で建設した大日本帝国は、その後の戦争によって1945年に滅び、明治以降に成し遂げた近代化の結果を葬らざるを得なくなったが、この周期もちょうど40年である。
戦後は米国の庇護の下に、冷戦という環境の中、朝鮮戦争やベトナム戦争という特需のおかげで、経済が1945年からの10年間で回復し、その後の18年間で高度成長を遂げ、さらに12年間の安定成長により日本は経済面で復興し、世界第2の経済体となった。
しかし、1985年の経済のピークの後、90年にバブル崩壊が始まり、経済衰退が15年続いた。周期論からすると、85年から始まる40年周期の終わりは2025年である。この周期中に、日本は42年間保ってきた世界第2の経済体の地位を明け渡したが、これで日本は再び衰退するのか、それとも失われた15年の後に再び実力を示すのだろうか。明治以降の日本人の固定観念である「農業の中国、工業の日本」「海洋の日本、陸の中国」は覆され、アジアのみならず世界経済のリーダーの地位が変わったことは、日本にとって再び「アジアの寵愛(ちょうあい)を失う」ことになったと言える。
40年周期の宿命という視点から見ると、2025年は日本が衰退から振興へと変わる転換点となるのだろうか。あくまでもこれは仮説であり、多くの日本人はそれが宿命だとは信じていない。日本人の運命が、その勤勉さや知恵、危機意識、戦後の平和の歩み、アジア太平洋地域や東北アジアとの協力のもとにあることは、歴史が証明している。したがって、25年に日本が再び力を発揮しても、それは宿命ではなく主体的有為の結果であると言える。(翻訳・編集/山中)
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