経済的繁栄におぼれ読書を忘れた中国人―米誌

Record China    2013年8月18日(日) 22時10分

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15日、米誌アトランティックは記事「中国人はなぜ読書をしなくなったのか」を掲載した。作家・余華はその著作で、文化大革命終了直後に農民たちが本を買うために徹夜で行列していた情景を描いている。だがこの読書熱はもはや過去のものだ。写真は8月14日から20日まで開催されている上海ブックフェア。

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2013年8月15日、米誌アトランティックは記事「中国人はなぜ読書をしなくなったのか」を掲載した。

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作家・余華(ユー・ホワ)はその著作で、文化大革命終了直後に農民たちが本を買うために徹夜で行列していた情景を描いている。だがこの読書熱はもはや過去のものだ。中国は12年に81億冊の本が出版される世界一の出版大国だが、しかし中国新聞出版研究員によると1人当たり読書量は平均年4.39冊。時間では1日15分しか読書をしないという。

さらに衝撃的な調査結果もある。200ページの書籍に対していくら支払えますかという調査では平均13.67元(約216円)という結果だった。。スターバックスのアイスラテの半額しか支払いたくないというのだ。

なぜ中国人は本を読まなくなったのか。ある作家は経済的繁栄を追求するあまり他のことに興味がなくなったと分析する。利益ばかりを追求し、心を落ち着けて読書する気持ちがなくなったのだという。たんに本を読まなくなっただけではない。売れる本も育児、レシピ、健康などの実用書か、ホラーや恋愛などの大衆小説ばかりとなった。

そうしたなか、異彩を放ったのが12年に中国語版が出版された、ジェイムズ・ジョイスの小説『フィネガンズ・ウェイク』だ。この難解な小説が意外にも中国でよく売れた。だがそれは読書熱の復活などではないとの皮肉な指摘もある。この難解な小説を持っていることが中産階級の「知的身分」を示すシンボルになっただけなのだ、と。(翻訳・編集/KT)

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