中国映画「Better Days」が公開1週間で興収約133億円、易烊千璽の演技が好評―中国メディア

人民網日本語版    2019年11月4日(月) 16時50分

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10月25日に公開された中国映画「少年的■(Better Days、■はにんべんに尓)」が大ヒットしており、公開3日間で興行収入が5億元、7日間で8億元に達した。

10月25日に公開された中国映画「少年的■(Better Days、■はにんべんに尓)」が大ヒットしており、公開3日間で興行収入が5億元、7日間で8億元(1元は約15.34円)に達した。しかし、公開が発表されたのは3日前の10月22日と非常に慌ただしく、多くの人にとってはまさに「寝耳に水」だったため、大ヒットはやや「予想外」な形となった。映画レビューサイト・豆瓣の評価も8.5ポイントと高い。青春映画でこれほど好評を博し、興行収入も伸びている作品は近年では珍しい。

「少年的■」がスタートダッシュに成功しているのは、抜群の集客力を誇る人気アイドルTFBOYS」メンバーで俳優の易烊千璽(イー・ヤンチェンシー)と女優の周冬雨(ジョウ・ドンユィ)が主演を務めていることが非常に大きい。特に易烊千璽は、若い女性や中年の女性を中心に熱狂的なファンがいる。夏に放映されて大ヒットしたドラマ「長安十二時辰」では、易烊千璽の「大人びた一面」を垣間見ることできた。しかし、スケールが大きく、出演者が豪華な顔ぶれだった「長安十二時辰」と比べると、「少年的■」の主演は易烊千璽と周冬雨だけで、その真価が問われ、演技が直接興行収入に影響する。しかし、易烊千璽は「驚嘆した」と評価されるほど抜群の演技力を見せており、映画チケット情報プラットフォーム・猫眼の「演技」に対する評価は、周冬雨が9.8ポイント、易烊千璽が9.9ポイントと、ハイスコアとなっている。

「少年的■」は、中国大学統一入学試験(通称「高考」)を目前に控えた高校で起きた自殺事件が、2人の高校生の運命を変える物語。周冬雨演じる陳念は、おとなしい性格の優等生。いい大学に入ることしか頭にない彼女は、必死に受験勉強に励む。そんな時に、クラスメートの胡暁蝶が飛び降り自殺したことをきっかけに、それまで表沙汰にはなっていなかった「いじめ」の存在が知られるようになり、陳念も巻き込まれていく。しかし、彼女が一番孤独だった時に、易烊千璽演じる「小北」が表れ、守ってくれる。

数々の賞を獲得している周冬雨の演技力は言うまでもないが、同作品公開後は、易烊千璽の演技を称賛する声も続々と上がっている。その演技について、周冬雨も「若いのに、すばらしいわ。自分が初めて映画に出演した時はどうだっただろうとよく考えるの。それと彼が初めて映画に主演した今回ここまでの演技が出来ているのを比べてみると、すごいと思うわ」と称賛の言葉を惜しまない。さらに、プロデューサーの許月珍も「こんな少年はめったにいない。彼は自分が演じる役の孤独さをよく理解しているから、目で感情を表現していた」と絶賛する。

曾国祥監督は、「撮影が始まった当初、易烊千璽は少し緊張していた。でもずっと進歩し続け、日に日に演技がよくなっていった。彼は普通の新人俳優のレベルをはるかに超えていると思う。小北というのはどんな人物で、どのように演じなければならないかをすぐに理解した」と絶賛する。

自分の演技が好評を博していることについて、易烊千璽は、「とてもうれしいし、こんなに素晴らしクリエイターチームに出会えたことに感謝している」とし、自身の演技については「まずまずとしか言えない。まだちゃんとしたレベルには達していない」と謙遜した。

「少年的■」の英語タイトルが「より良い日々」という意味の「Better Days」であることについて、曾監督は、「私たちはどんな境遇にあっても、希望を保たなければならない」と説明し、許月珍も「少年は自分と未来を信じなければならない」と語った。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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