赤木春恵、「ペコロスの母に会いに行く」で89歳映画初主演

Record China    2013年8月20日(火) 15時40分

拡大

18日、「ペコロスの母に会いに行く」の完成披露上映会が映画の舞台となった長崎市で開かれ、主演の赤木春恵、岩松了、原田貴和子、原作者の岡野雄一が舞台あいさつした。作品写真:(c)「ペコロスの母に会いに行く」製作委員会

(1 / 2 枚)

2013年8月18日、「ペコロスの母に会いに行く」の完成披露上映会が映画の舞台となった長崎市で開かれ、主演の赤木春恵、岩松了、原田貴和子、原作者の岡野雄一が舞台あいさつした。89歳の赤木は映画初主演で、85歳の森崎監督も9年ぶりの新作。赤木は「かわいらしいおばあちゃんに見えるよう心がけた」と語った。

その他の写真

岡野の同名漫画が原作。長崎の老人ホームを舞台に、認知症の母(赤木)と見舞いを続ける息子(岩松)の日常を描く。原爆が落とされて間もないころの両親、酒乱だが優しかった父の記憶、母の元を訪れる父の幻影などが、親子のなにげない会話を通して映し出される。

高齢にもかかわらず「暑中お見舞い申し上げます」と観客を気づかった赤木。「これまでは憎たらしい姑役ばかりだったので(笑)、なんとかかわいらしいおばあちゃんに見えるよう心がけた」と笑顔を見せた。岩松は「(原作の)母親を思う息子の気持ちがすごく、役に染み込ませたかった。自分自身はあまり親孝行できなかった。赤木さんと接することを通じ、母にできなかった孝行をしたいと思わせてくれた」と話した。

一方、岩松はタイトルになった「ペコロス(小さな玉ねぎ)=ハゲ頭」スタイルのかつらに相当苦労した様子。「着けて外すのに毎日5時間半もかかり、苦行でした。いったい誰のせいだろうって(笑)」と話すと、隣にいた岡野が「僕のせいで、すみません」と返し、客席の笑いを誘った。

岩松、原田、岡野は長崎出身で、この日は故郷での凱旋上映となった。原田の妹・知世も出演しており、「結婚」(93)以来20年ぶりの姉妹共演も実現。原田は「長崎弁でのお芝居は新鮮だった。長崎出身で姉妹そろっての出演はうれしい」と喜びをかみ締めていた。

さらに、体調を考慮して欠席した森崎監督のコメントが読み上げられた。人情喜劇を得意とする監督らしく「お暑うございます。残念ですが、もう少し生き延びたくて、大事をとって欠席させて頂きます」とユーモアたっぷりのメッセージを寄せ、客席を沸かせていた。(文/遠海安)

「ペコロスの母に会いに行く」(2013年、日本)

監督:森崎東

出演:岩松了、赤木春恵、原田貴和子、加瀬亮、竹中直人、大和田健介、松本若菜、温水洋一、原田知世、宇崎竜童

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携