安倍首相と文大統領の対話は「相敬すること『氷』のごとし」―中国メディア

Record China    2019年11月6日(水) 12時20分

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5日、海外網は、4カ月ぶりに実現した日韓両国首脳の歓談について、「賓客に対するように互いに相手を尊重し合う」夫婦を表す中国の成語「相敬如賓」をもじって「相敬如氷」と表現した。写真は韓国大統領府Facebookアカウントから。

2019年11月5日、海外網は、4カ月ぶりに実現した日韓両国首脳の歓談について、「賓客に対するように互いに相手を尊重し合う」夫婦を表す中国の成語「相敬如賓」をもじって「相敬如氷」と表現し、まるで氷のように冷ややかなやり取りで終了したと報じた。

記事は、安倍晋三首相と文在寅(ムン・ジェイン)大統領が4日、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓首脳との会議の機会を利用して約10分間の会談を行ったと紹介。両者による「友好的かつ真摯(しんし)な雰囲気」の会談が日韓関係の転換を推し進めるか、大いに注目が集まっていると伝えた。

その一方で、今回の会談について「たった8秒の握手で終わった今年6月の大阪G20サミット時に比べれば明らかに誠意に満ちた面会になったものの、1回の会談だけでは、長い間凍り付いた日韓関係を『解凍』することは難しく、双方は悪化した関係改善を模索するにとどまった」と評している。

そして「集団的な記憶や民族感情に関わる日韓両国の対立を、外交手段のみで徹底的に解決することは難しい。これは、日韓関係悪化以降両国の首脳が意思疎通を切らさなかったにもかかわらず、互いに実質的な譲歩をしてこなかった理由でもあるのだ」とし、今回の会談でも元徴用工の請求権問題は「日韓請求権協定」により解決済みとする日本と、対話により懸案を解決したい韓国との立場の違いが浮き彫りになったと伝えた。

記事は、日韓の国交正常化以降、歴史問題が両国関係に仕掛けられた「時限爆弾」になっており、日韓関係が悪化するたびに歴史的な恨みが伴うと説明。民族感情が絡むこのような負のスパイラルは一朝一夕に止めることは不可能であり、両国政府も政府レベルでの協調を保ちつつ、一歩一歩問題解決の出口を探さざるを得ないのだと伝えた。(翻訳・編集/川尻

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