「はだしのゲン」閲覧制限に賛否両論、さらなる右傾化への不安も―中国版ツイッター

Record China    2013年8月20日(火) 14時40分

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8月、終戦記念日に伴って、広島での原爆体験を描写した漫画「はだしのゲン」の閲覧制限問題が注目を浴びている。このニュースは中国でも「日本の地方教育委、学生に反戦漫画の閲覧を禁じる」との標題で報じられた。写真は中国版ツイッターの画面。

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2013年8月、終戦記念日に伴って、広島での原爆体験を描写した漫画「はだしのゲン」の閲覧制限問題が注目を浴びている。

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中沢啓治さんが自身の被爆体験などをもとにつづった「はだしのゲン」は原爆の悲惨さや戦後の苦難などを生々しく描いた作品だが、その一部に過激な描写があるとして、島根県松江市教育委は市内の小中学校でこれに閲覧制限を行った。同書は学校の許可なしには閲覧できなくなり、貸し出しも認められない。市教委は、旧日本軍が侵略国の人々の首を切断する場面や女性を暴行する場面を問題視し、「間違った歴史認識を植え付ける」としている。しかし、社会からの反響が大きく、市教委は20日までに閲覧制限撤回を検討することがわかった。

このニュースは中国でも「日本の地方教育委、学生に反戦漫画の閲覧を禁じる」との標題で報じられた。“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトにはさまざまな意見が寄せられている。戦争の残酷さを伝えるためにもこうした書籍を子供に見せるべきか、あるいは見せないべきかについて意見は割れており、また、こうした教育上の措置が「さらなる右傾化の兆候では?」と懸念する声も飛んでいる。以下、寄せられた意見の一部。

「貴重だね。日本にも事実を描いた漫画があるんだ」

「この本の内容がそんなに残酷だと認識できるならば、さっさと過ちを認めて謝罪しろ!原爆は何のいわれもなく日本に投下されたものではないだろう」

「こういうものは子供には見せないほうがいいと思う。血なまぐさいものは不適切」

「先代の過ちを後代の記憶にわざわざ刻みつけるの?今の日本はもう民主国家だし、そう簡単に再び戦争を起こすこともないだろう」

「子どもたちに戦争の悲惨さや残酷さを教えるという点については、中国も学ぶところがある」

「子どもは『見てはいけない』と禁じられればよけいに見たくなる。今まで存在すら知らなかったものでも、急に見たくなるものだ」

「笑えるね。教育委員会が『読むな』と言ったら読むのをやめるのか?そんなことを言ったら中国は禁書だらけだけど」

「これって将来に対する伏線なの?」

「だからこそ、われわれはもっと強くならなければならないんだ。全民族を挙げて好戦的な鬼ども(=日本人)が、戦争への準備を固めつつあるのだから」

「反戦を訴える書籍を禁ずるということは、軍国主義思想を引き続き推し広げていくということだろうか」(翻訳・編集/愛玉)

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