中国版「負け犬の遠吠え」?シングル女性が結婚したがらない理由―米メディア

Record China    2013年8月21日(水) 12時6分

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20日、日本では30歳代以上・未婚・子なしの女性を「負け犬」と命名した『負け犬の遠吠え』がかつてベストセラーになった。中国でも27歳以上の未婚女性を指す「剰女」という言葉があるが、米メディアがこの問題について取り上げた。資料写真。

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2013年8月20日、日本では30歳代以上・未婚・子なしの女性を「負け犬」と命名した『負け犬の遠吠え』が2003年にベストセラーになった。中国でも27歳以上の未婚女性を指す「剰女」という言葉がある。CNNがこの剰女について特集記事で紹介した。

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中国湖南省長沙市出身の26歳の女性は結婚をせっつく両親から逃れるため、住み慣れた故郷を離れ、身一つで上海へやって来た。上海では新しい友人ができ、自由な感覚を体験できた。彼女は「絶対に結婚しないし、子供もいらない」と誓う。彼女によると、中国の男性は相変わらず観念が田舎くさいが、一方で女性の価値観は変化したという。

上海で働く32歳の女性は、江蘇省南京市で育った。彼女も自らの意思で独身を選んだ。月収2万元(約32万円)という高収入の仕事がある。南京にいた頃、多くの夫婦がケンカする姿や不幸な結婚を目の当たりにした。それに、男性は浮気っぽい。彼女は「自分は上海で裕福な生活を送っているし、何かを変える必要はない」と語る。

上述のような女性は少数派かもしれないが、彼女たちの態度は中国の結婚における深刻な問題を反映している。それは、女性は結婚において権利が保障されないという点である。

第一に挙げられるのが、ドメスティックバイオレンス(DV)の問題だ。データによれば、4分の1の既婚女性がDV被害の経験を持っている。この問題について、中国政府の対応はまだ十分であるとは言えない。

その次には財産権の問題が挙げられる。2012年に北京、上海、広州深センの4都市で実施した調査によると、家庭での購入品に関する女性の貢献度は70%を超えるが、家庭契約において登記上女性の所有になっているものはわずか30%に過ぎない。北京に住むある女性は、結婚における女性の権利は保護されておらず、「独身を保つことこそが最も理性的な選択」と語った。

この記事について、外国のネットユーザーからもさまざまな意見が寄せられている。「私は50歳以上の未婚女性についての記事を読んでみたいし、彼女たちのこの問題に関する意見を聞いてみたい」「もう1つの解決方法、それは全社会が婚姻制度を放棄することだ。ちょうど奴隷制度を放棄したように」「現在は同性愛のカップルでも結婚したがってもめているのに、独身を貫きたいなんていう発想は本当に新鮮だ!」「剰女は自分には選択の余地があるというふりをしたいだけなのでは」「多くの女性は自ら選択して剰女になったというが、これは事実を歪曲している。実際、多くの“ハイグレード”な女性は扱いにくいし、愛が何だかも分かっていない。だから男性たちが避けてしまうのだ」といった意見がみられた。(翻訳・編集/碧海)

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