Record China 2013年8月22日(木) 19時0分
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20日、ネット文学が中国の若年層の間で浸透している。
2013年8月20日、京華時報によると、上海展覧センターで開催された上海書展(ブックフェア)では、中国を代表する作家である梁暁声(リアン・シャオション)や蘇童(スートン)、易中天(イー・ジョンティエン)などのサイン会が大人気となったほか、天蚕土豆(ティエンツァントゥドウ)などのオンライン作家も人気を集めている。新作を発表した天蚕土豆は、原稿料や漫画、ゲームの印税などを合わせると、昨年の収入が一般の作家よりはるかに多い1000万元(約1億6000万円)以上になったことを明らかにした。
▽ネット文学が書籍の販売を牽引
天蚕土豆の的代表作「斗破蒼穹」(2009−2011)は長期にわたり、検索サイトサービス「百度」の人気検索ワードに入っていたほか、大手通信会社・中国移動(チャイナ・モバイル)の携帯小説ランキングのトップに立っていた。また、同小説を基にしたオンラインゲームも若者の間で大ヒットとなった。天蚕土豆は同フェアで新作「斗破蒼穹之大主宰」を発表し、「全く新しいストーリーで、海賊版の出現を避けるため、電子版と書籍を同時発売することにした」と語った。
同フェアで行われた天蚕土豆サイン会に訪れたファンのほとんどは、90年代生まれの若者だった。天蚕土豆自身も、読者の80%が90年代生まれの若者で、小学生も多いとしている。天蚕土豆の作風には、モンスターを倒してレベルアップしていくタイプのゲームと同じとの批判もあるが、天蚕土豆は「ネット文学は新しい文学で、伝統的な文学と比べるとネット文学には重みがないと感じる人も多いかもしれない。私が過去に出版した書籍も、初めは1作品あたり1-2万冊売れればいい程度の販売数だったが、現在は販売量が増加している。つまりネット文学にも価値があるということ」との見方を示している。
▽收入源の多元化が産業チェーンを形成
天蚕土豆はまた、「ネット文学に携わったこの6年、同業界は年々良くなっていると感じる。もちろん初めのころは著作権も完備されておらず、書籍版や漫画版もなかなか業績を上げられずにとても苦労した。それでも少しずつルートが開拓され、ネット文学も価値あるものになってきた」と、ネット文学が成長過程にあることを強調した。
同フェアには、中国で女性を対象にネット文学を配信しているサイト「紅袖添香小説網」に作品を提供している女性作家10人も登場し、話題を呼んだ。10人は、「大姑子北北小姑子南」「盛夏晩晴天」「空姐小花」など、クリック回数1000万回を超える人気オンライン小説を携えて参加した。主催者は、「ネット文学は近年、映画やテレビドラマにも進出するようになり、同サイトで大ヒットした作品をドラマ化した『裸婚時代』は大人気となった。ネット文学は現在、映画やテレビドラマ業界のクリエイティブの源になっている」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)
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